過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 20:45:37.32 ID:m6/l0qGM0
「オートロックに不審者対策効果はあまり期待されてないだろ。ただ変な勧誘はガードできる。これがでかいんだと思う」
「変な勧誘? 新聞とか?」
「そういうのもあるけど。何よりあれだ、宗教か詐欺か知らんが変なこと吹き込んでくるやつ。一度家に来た時に相対したことがあるが、あいつら人間じゃねぇ。俺の顔見て悪い物が取り憑いてますって躊躇う事なく言い切ったからな」
その後はお定まりの流れで、変な壺か何かを売りつけようとしてきやがった。
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 20:50:47.21 ID:m6/l0qGM0
「あ、あはは、相変わらずだね、ヒッキー」
由比ヶ浜さんは引きつった笑みを浮かべるだけで、全然フォローしてくれませんでした。
まぁ慣れっこだから気にしない。
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 20:55:19.10 ID:m6/l0qGM0
ぷくっと膨れる由比ヶ浜だが、こればっかりは至極妥当な心配だと思うぞ。
きっと雪ノ下も賛成してくれる。その後で俺を追撃して撃墜するオマケ付きで。
何なら俺を攻める方がメインになってる可能性もあるくらいだ。
しかし、あいつは想像の中でさえ大人しくしてくれないのか――
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125
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:01:34.54 ID:m6/l0qGM0
「ゆきのん、やっはろー」
「こんにちは、由比ヶ浜さん」
「おっす」
「何? 挨拶もまともにできないの?」
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:07:32.69 ID:m6/l0qGM0
「……コンニチハ」
「はいこんにちは、よくできたわね」
褒めんな。
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:13:17.47 ID:m6/l0qGM0
「それじゃあ時間ももったいないし、早速始めましょうか」
「おっけー、がんばろー」
玄関先での微笑ましいやり取りもそこそこに家の中へ。
リビングに通されて待つこと暫く、奥の部屋から雪ノ下がエプロンを身に着けつつ戻ってきた。
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128
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:20:12.57 ID:m6/l0qGM0
横に視線を移せば、同じくエプロンを鞄から取り出して装着している由比ヶ浜。
こちらはこちらで、雪ノ下から誕生日プレゼントにもらったものを持ってきたらしい。
見立て通りというか、可愛い感じのそれは、由比ヶ浜にとてもよく似合っていた。
同級生たちのちょっと家庭的な姿にドキドキしている俺の心中など露ほども気にせず、二人は揃ってダイニングに並んで動き始めている。
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:24:24.07 ID:m6/l0qGM0
「突っ立ってないでソファに座ったら? 必要があれば呼ぶから、それまでは好きにしてていいわよ」
「お気遣いどーも」
折角のご厚意なので、言われるがままソファに腰を下ろすことにする。
と、身体がふんわりと沈みこんでゆく。何これ、柔らけぇ!
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130
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:29:11.52 ID:m6/l0qGM0
「それで今日は何を教えてくれるの?」
「そうね、手頃と思われるもののレシピを用意しておいたわ」
好きにしろとは言われたが、そうそう勝手な真似もできないし、そんなことしたら何を言われるか分かったものではない――というか分かりきっていると言うべきか。
なので、大人しく座ったまま、何とはなしに二人の方へと視線を向ける。
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:40:46.05 ID:m6/l0qGM0
時折危なっかしい感じはあるものの、思ったよりも手際は悪くないように見える。
少なくとも、あのクッキー作りの時と比べれば雲泥の差だ。
もしかしたら、家でも結構練習していたのかもしれない。
雪ノ下の教えに素直に答えて、真剣な眼差しで調理に取り組んでいる姿に、気付けば意識を奪われていた。
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132
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◆/op1LdelRE
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2013/06/16(日) 21:48:11.56 ID:m6/l0qGM0
「ヒッキー! ヒッキーってば!」
「お、おぅ」
ぼーっとしていたつもりもないんだけど、つい反応が遅れてしまった。
はっと我に返ると、由比ヶ浜が怪訝そうな目でこちらを見ている。
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