過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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15: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:56:19.55 ID:9jYWSIZM0
 職員室を出ると、真っ直ぐに奉仕部の部屋へと向かう。
部室の前まで到着して扉に手をかけると、抵抗は全く感じられなかった。
つまりは、いつも通り既にあいつがいるということだ。
おつかれ、と軽く言葉をかけつつ扉を開く。

 部屋の入り口から室内を覗くと、予想に違わずその人――雪ノ下雪乃が、いつもの席でいつものように雑誌を広げている姿が目に飛び込んでくる。
静かな教室の中、窓から降り注ぐ陽光を浴びて本の頁をゆっくりとめくっているその姿は、整った容姿と相まってさながら一枚の絵画のようだ。
並みの人間には、触れることはおろか近づくことさえ許されないのではないか、とすら思ってしまう。
現実にはただ本を読んでいるだけだというのに、相変わらず何をしていても様になるもんだと感心せずにはいられない。
と、俺が入ってきたことに気付いた雪ノ下が、雑誌に落としていた視線をちらとこちらに向けてくる。



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