過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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◆/op1LdelRE
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2013/06/25(火) 22:28:20.60 ID:V0EWwy6v0
「もーホント手間かかるんだから。やっぱりお兄ちゃんには小町がついててあげないとダメだね、小町が甲斐甲斐しくお世話してあげないとダメなんだね、あ、今の小町的にポイント高い?」
「ポイント以前にテンションが高ぇよ」
「またまた照れちゃってー」
やたらにっこにこしてる可愛い妹から少し視線をずらして時計を見ると、学校がある時とほとんど大差ない起床時刻だった。
以下略
185
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 22:34:07.21 ID:V0EWwy6v0
「さ、ご飯にしよー」
「あ? もうできてんの?」
「まさか。一緒に作ろ」
「あいあい了解」
「愛は一回!」
以下略
186
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◆/op1LdelRE
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2013/06/25(火) 22:38:11.20 ID:V0EWwy6v0
「ほいお兄ちゃん、トースト焼けたよ」
「おう、あとこれがお前の分の目玉焼きとサラダな」
二人で手分けしてやればまぁ早い早い。
できた朝食をテーブルに並べて、向かい合わせで朝食を取る。
以下略
187
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◆/op1LdelRE
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2013/06/25(火) 22:43:51.59 ID:V0EWwy6v0
朝方の暴挙は既に完全に忘れてるらしい。
つーかそんな可愛い仕草されちゃ文句も言えやしない。
ジャムを塗りつつ、肩を竦めるだけに止めておく。
しかし朝から襲撃されたこっちがむしろ気を使ってるとか、俺って小町に弱過ぎだろ。
以下略
188
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 22:51:00.22 ID:V0EWwy6v0
昨夜、由比ヶ浜を送ってから帰ってきた後、なぜか俺の部屋で小町からの尋問タイムが始まり、結局根掘り葉掘り聞かれ洗いざらい話させられた。
微妙な表情で聞いていた小町だったが、話の最後に雪ノ下からのお土産のお菓子を渡してやると、表情が一転。
目をきらきらと輝かせて、ぱぁっと明るい笑顔に変わり、そこからテンションが急上昇の天井破り。
なぜか俺の背中をばんばん叩いて「やるなこいつぅ」とかわけの分からんことを言い始めたのだ。誰だよお前。
以下略
189
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 22:55:18.84 ID:V0EWwy6v0
「いやー、これが喜ばずにいられますかって。まぁお兄ちゃんみたいなデリカシーのない鈍感の朴念仁には分からないだろうけど」
「そこでいちいち悪口を重ねんでもいいだろ」
微妙に悪い感じの笑みを浮かべている小町。
何だかなぁ、元々それなりに辛辣ではあったけど、こいつ最近妙に毒舌が増えてきてる気がするんだよな。
以下略
190
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 22:59:22.76 ID:V0EWwy6v0
「とにかく小町的には超嬉しかったわけですよ、いえーい。フラグ立ってないのかなーってがっかりする時期もあったけど杞憂だったんだね。やっぱり小町の乙女センサーに狂いはなかった!」
「朝からテンション高いよお前。何? 酒でも飲んでんの?」
合いの手みたいに拳を突き上げんな、食事中だぞ。
ふりかけみたいに俺の頭にパンの粉がまぶされてんでしょうが。
以下略
191
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 23:04:31.75 ID:V0EWwy6v0
「やーやー、とにかく今後に目が離せないね、期待してるよお兄ちゃん」
「だから何の話なんだよ、全く。ほらいいからさっさと飯食え飯」
そうして普段の倍くらい疲れる朝食を取り終わって暫く。
名状し難い力が働いて、俺が小町の宿題を手伝っていた時のこと。
以下略
192
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 23:08:22.88 ID:V0EWwy6v0
さておき二人で仲良く宿題をしていたところで、小町の携帯が不意に鳴り出した。
小町は素早く立ち上がって携帯を耳に当てる。
「もしもしー……あ、どーもどーも、こんにちはです。ってそんなご丁寧に。もうホントいつもご迷惑をおかけして……いえいえホントお世話になってばっかりだと思いますし」
「お前どこのリーマンだよ、携帯に頭下げても相手見えねぇから」
以下略
193
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 23:12:36.98 ID:V0EWwy6v0
しかし今はあんまり見なくなったけど、電話のコードを指でくるくる弄るのと電話しながら受話器に向かって頭下げるのって、日本人特有の謎の文化だよな。
でも女の子がやると普通に可愛く見えるから不思議。一度戸塚にやってもらいたい。こう指でくるくるーって。
何これ、想像しただけで胸が高鳴るんだけど。
「ほうほう、ほうほうほう。おぉー、それはそれは! いいタイミング、小町的にも実にグッドなお話です、いやもうグッデストなお話!」
以下略
194
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/25(火) 23:16:46.32 ID:V0EWwy6v0
「――なるほどなるほど、かしこまりです。後はこの小町に万事お任せを。えぇもうすぐにでも! ではでは」
ぴっと携帯を切ると、小町がくるりと俺の方に向き直った。
頬は微かに紅潮し、眼はきらきらと輝いている。
よく分からんが、何か良い報せだったのだろうか。
以下略
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