過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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2: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:11:45.07 ID:9jYWSIZM0
@ 漫然と比企谷八幡は未来に思いを馳せてみる


『高等教育という言葉が市民権を得てから久しい。
戦後日本の経済復興のその目覚ましいスピードに焚きつけられるが如く、教育はその制度もその内容も加速度的に向上させ続けてきた。
以下略



3: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:15:01.34 ID:9jYWSIZM0

 経済を動かすのも、国を動かすのも、人だ。全ては人に始まり人に収束する。
詰まる所、斯様に経済大国の名を欲しいままにしていた日本という国が、今こうした閉塞感に陥ってしまったことは、他でもなく人に起因すると言っていいだろう。
それはすなわち、経済を、国を動かす人材が、時代に即したそれでなくなった――少なくともその比率を大きく下げてしまったと考えるのが自然ではないか。

以下略



4: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:17:49.99 ID:9jYWSIZM0
 誰も彼もを、量産型の、上でも下でもない中間レベルの人材に仕立て上げることが求められる時代は終わった。
一億総中流という言葉が闊歩していたのは昭和の時代までだ。
平成の時代には、当然それに即したスタイルを見出さなければならない。
それが他ならぬ現代を生きる俺たちの責務というものである。

以下略



5: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:20:53.31 ID:9jYWSIZM0
「一度外科手術でも受けてみたらどうだ?」
「言葉の意味が分かりかねます」
「なに、医者に診てもらうだけでは足りんだろうと思ってな」
「何か問題ありましたかね?」
「お前は聞かんと分からんのか?」
以下略



6: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:24:09.18 ID:9jYWSIZM0
「あぁ、結論を最初に書くべきだったとかそういう?」
「そうだな、そうしてくれていれば長々と下らん戯言を読むことなく最初からこうできた」

 言うが早いか、先生の拳が俺の腹部にめり込んだ。
ひゅっという変な声が自分の喉から漏れる。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/08(土) 00:24:13.32 ID:VEdAhZ7l0
改行した方がいいと思うぞ

期待してる


8: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:27:36.01 ID:9jYWSIZM0
「悶えるな、気持ち悪い。いいから聞け」

 よくねぇよ。理不尽過ぎるだろ。
まぁいつものことといえばそうなんだけど。
いや、この理解もどうなんだ? 諦めるポイントがずれている気がする。
以下略



9: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:30:23.61 ID:9jYWSIZM0
「そもそも何なんだ、家庭に入るというのは?」
「文字通りの意味です」
「当てがあるのか? 当てが」
「今はないですけど、まぁ見つかるまでは花婿修行的な感じで」
「阿呆かお前は、いや阿呆だお前は」
以下略



10: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:33:56.95 ID:9jYWSIZM0
「今何を考えた?」
「いえ何も、全然、全く、これっぽっちも」

 瞬間睨まれる。
鋭い……勘も視線も鋭過ぎるだろう。
以下略



11: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:38:48.79 ID:9jYWSIZM0
「……もういい。馬鹿な話をこれ以上続けても仕方がない。もう一度書き直して明日再提出しろ」
「どうしても駄目ですか?」
「むしろ何故これが通ると思った?」
「いや、先生の願望にもマッチしてるから、その辺の勢いでこう」
「少し黙れ」
以下略



12: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 00:42:18.92 ID:9jYWSIZM0
「そ、それに、大学じゃなきゃ勉強できないわけでも、働けないわけでもないじゃないですか?」

 腹を抑えながら、でも一応言いたいことは言っておく。
大学に行くばかりが正解ではないというのは、自分の偽らざる本音だ。
実際、大学に行ったからと言って勉強するようになるとは限らない。
以下略



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