過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
1- 20
297: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/30(日) 03:18:56.43 ID:ChvAzoBW0
 そうして掴んでしまってからは、雪ノ下の動きは早かった。
気付けば俺は立ち上がらされていて、促されるままに歩いている。
何これ? ドナドナか何か? 俺ってばいつの間に売られていく子牛になってんの?
そんな馬鹿なことを考える程度には、俺も混乱していたらしい。

 周囲の嫉妬の視線も好奇の視線も変わらず注がれているのに、それが全く気にならない。
ただ雪ノ下に掴まれている腕にばかり、意識が集中してしまう。

 雪ノ下の指は、しっかりと俺の腕を掴んでいる。
とても柔らかく、きっと優しく。
服越しでも、その温もりがじんわりと伝わってきて。
そのことを自覚して、心臓の鼓動が速まったような気がした



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
892Res/397.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice