過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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391: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 20:30:05.89 ID:rJ2hA1u/0
「ふむ、まぁ特に用があるわけでもないんだがな、たまには顧問らしく部室に顔を出そうと思っただけだ」
「いや、何か今日は用事があるって言ってたじゃないですか、だから俺を手伝いに駆り出したんでしょう。それが何でまだ学校に?」

 手伝ってる時に聞いた話である。
ちょっと浮ついてる感じだったから、婚活パーティーか何かだと睨んでいたのだ。
以下略



392: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 20:38:09.50 ID:rJ2hA1u/0
「中止になったんだよ、ドタキャンやらで集まりが悪いらしくてな。全くどいつもこいつも根性が足らん、肉食系の男はおらんのか?」
「雑食系じゃなくて?」
「何が言いたい?」
「い、いえ、何も――」

以下略



393: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 20:48:36.37 ID:rJ2hA1u/0
「要するに、先生はここに愚痴をこぼしに来たんですか?」
「ふむ、雪ノ下よ、概ね間違ってはいないが、もう少しオブラートに包んでくれてもいいんだぞ」
「回りくどいのは苦手ですので」

 雪ノ下の容赦の無さと冷ややかさは、平塚先生が相手でもあまり変わらないらしい。
以下略



394: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 20:57:34.71 ID:rJ2hA1u/0
「それで何で真っ先にここに来るんですか? 他を当たってください、他を」
「最初は陽乃のヤツに電話したんだがな、暇潰しに忙しいとか言われて切られた」
「凄いですね」

 陽乃さんにそんな愚痴を聞かせようとした先生も、仮にも恩師にそんな暴言吐ける陽乃さんも。
以下略



395: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 21:17:22.19 ID:rJ2hA1u/0
「そもそも、そういう話は同年代の友人相手にすれば良いと思うのですが」

 おっと雪ノ下も負けちゃいなかった。
暗に自分にそんな話を聞かせるなって言ってやがる。
姉と同じくばっさりだ。
以下略



396: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 21:25:35.12 ID:rJ2hA1u/0
「馬鹿を言うな、そんなことをしたら惨めになるだけだろう」
「教え子の高校生相手に愚痴を聞かせている時点で――」
「止めろ雪ノ下、追い打ちをかけんな」

 見かねて止めに入る。
以下略



397: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 21:35:44.80 ID:rJ2hA1u/0
「大体、友人連中なんて結婚してるヤツも多いし、子供がいるヤツまで……そんな連中と何を話せと? 他人の惚気話なんぞ聞きたくはない!」
「んな心の狭いことだから結婚できないんじゃ――」

 ギン! と一際強烈な視線が俺に突き刺さった。
もう言葉が無くても“それ以上喋ったら殺す”というメッセージがびりびりと伝わってくるレベル。
以下略



398: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 21:43:19.37 ID:rJ2hA1u/0
「じゃあ聞くが比企谷よ、お前だったらどうなんだ? かつてのクラスメイトが自分を差し置いて結婚し、あまつさえ子供まで出来ていて、挙句惚気話なんぞ聞かせてくれた日には」
「リア充爆発しろとしか思いませんね」
「そうだろう? 話が分かるじゃないか」
「教育者として、その発言は如何なものかと思いますが」
「教育者の前に、私も一人の人間なのだよ、雪ノ下」
以下略



399: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 21:50:21.97 ID:rJ2hA1u/0
「まぁまぁ先生、婚活パーティーだってこれっきりってわけでもないでしょう? 次の機会に決めてけばいいじゃないですか」
「もちろんそれはそうなんだがな、一日を無駄にした怒りは何かで晴らさんと。ストレスは美容と健康の大敵だし」
「先に言っときますが、俺で晴らすのは止めて下さいよ、殴るなら専用のサンドバッグでも買ってください」
「君は私を何だと思っているんだ? 理由もなく教え子を殴るわけがないだろう」
「まず理由があれば殴っても良いという解釈を捨ててもらえませんかね?」
以下略



400: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/07/21(日) 21:56:47.32 ID:rJ2hA1u/0
「いやでも実際、私の何が問題なんだろうな。真面目な話、何をどうすれば結婚できるんだろうか」
「何でそんなマジっぽいんですか。突っ込み辛いんですけど」
「雪ノ下、女の目から見てどうだ? 私に何が足りないと思う? よければ、ぜひ忌憚の無い意見を聞かせてほしいのだが」
「そうですね、美点ではなく修正すべき点を挙げろと仰るのでしたら――そういうことを恥ずかしげも無く高校生に聞いてくる慎みの無さがまず一つ」
「うっ」
以下略



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