過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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44: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/08(土) 02:51:49.00 ID:9jYWSIZM0
「えっと」
「黙りなさい」
「いや」
「黙りなさいと言っているのよ、頭だけでなく耳までおかしくなったのかしら、全く救い難いわね、いえそもそも安易に救うつもりなんて決してないけれど」
「だから」
「本当にどうしようもない人ね。大体さっきも言ったけれど、ファーストネームで呼ぶくらいの事で一々大仰に構え過ぎなのよ。この程度の事でじたばたしていて受験の時なんてどうするつもり? 一生を左右するかもしれない試験の緊張感なんて、こんな温いものではないわよ」
「ひょっとしてさ」
「あぁでもそうね、そういう緊張感とは今まで無縁でいたからこそ進路調査でもふざけたことばかり書けてしまうのね、よくわかったわ。いい? 進路というのはそういう軽い気持ちで決めていいものではないの。もちろん私も人の事を言えるほど立派な考えを持っているわけではないけれど、今のあなたなんて論外よ論外、そもそも――」
「お前も、恥ずかしかったの?」
「っ! 何を馬鹿なことを言っているの? あなたに名前で呼ばれた程度のことで動揺なんてするわけないじゃない。もういいわ、よく考えたら今は依頼も来ていないし、そもそも由比ヶ浜さんもいないわけだし、今日の活動は止めにしましょう。じゃあそういうことでさよなら、悪いけれど戸締りはよろしくお願いするわ」



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