過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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566: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:28:08.10 ID:nxIYfuOa0

「どしたのじゃねぇよ、あいつ絶対変な勘違いしてんぞ」
「小町的には勘違いじゃないと思ってるんだけどなー、ていうか嘘は一つも言ってないし」
「だから……はぁ、まぁいいか、材木座なら大丈夫だろうし。でも他の奴にはそういうこと言うなよ?」
「えー? なんでー?」
以下略



567: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:32:29.13 ID:nxIYfuOa0

「なんでも何もないだろ、そもそも雪ノ下とデートとかしてないんだって。あれは買い物に仕方なしに付き合わされたってだけでさ」
「いやそれこそ無いでしょ。あの雪乃さんが仕方なしで誰かを連れ回したりとかすると思う?」
「そりゃ、まぁそうかもしれんけど――でも状況によるだろ、そういうのって。道に迷ったりとか困ってる時なら嫌々でも」
「だからぁ、雪乃さんが嫌々誰かと一緒に行動なんてするわけないじゃん。本当に嫌なら一人で苦労する方を選ぶでしょ、雪乃さんなら。大体お兄ちゃんが付き合わされたって言うってことは、誘ったのは雪乃さんの方なんでしょ? つまりはそういうことなんだよ」
以下略



568: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:34:59.26 ID:nxIYfuOa0

「ホントお兄ちゃんってどうしようもないよね、何でそんな朴念仁なの?」
「さり気なく兄をディスるのは止めろっての。つーかお前、最近雪ノ下の影響受け過ぎだろ」
「とにかく! お兄ちゃんはもうちょっと人の言葉を素直に受け取るべきなのです」
「はぁ」
以下略



569: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:38:36.82 ID:nxIYfuOa0

「むぅ、何か気の無い返事だし」
「信じる者がバカを見るこの世界で、そんな素直になれとか言われてもなぁ」
「だから捻くれ過ぎだって、もう。そんな誰彼構わず信じろなんて言ってないでしょ。ただ雪乃さんの言うことは信じなきゃダメだよって言ってるの」
「いや、そりゃまぁ雪ノ下のことを疑う気なんてないけどさ」
以下略



570: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:42:22.58 ID:nxIYfuOa0

「ふーん……それならまぁ、今はそれで良しとしておくね」
「だから何でそんな上から目線なんだよ」

 俺の目をじっと覗き込んでいた小町だったが、少しして満足げに頷いた。
以下略



571: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:46:37.87 ID:nxIYfuOa0

「とにかく他の奴には喋らないでくれよ、本当に」
「大丈夫だって、お兄ちゃんを困らせるようなことはしないから」
「何か引っかかるけど……まぁいいや。じゃあ小町、そろそろ帰ろうぜ」
「はい? 何言ってるのお兄ちゃん、これで帰っちゃうなんて勿体ないじゃん、却下だよ却下」
以下略



572: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 01:52:15.08 ID:nxIYfuOa0

「とにかく、女の子と一緒の時に疲れたとか禁句だよ」
「えー? つーか何でそんなことで怒られてんの? 俺」
「とーぜんじゃん。これから雪乃さんとかとデートする時だってたくさんあるかもだし、もう今から小町がばっしばし鍛えちゃうからね!」
「死ぬほどいらんお世話だっての――んで、結局どうすんだ? これから」
以下略



573: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 02:02:33.88 ID:nxIYfuOa0

「んー、どうしよっか」
「何か買いたいもんとかないのか?」
「今は別にないかなぁ」
「それじゃあどうすんだよ」
以下略



574: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 02:07:15.43 ID:nxIYfuOa0

「で、まずどこから行くんだ?」
「だから適当だって。あっちの方から行ってみよー」
「了解了解、行き先は任せるわ」
「任されましたー」
以下略



575: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 02:15:03.80 ID:nxIYfuOa0

 小町は人の流れに逆らわず、エスカレーターへと向かって歩いている。
そうして気楽な気分で歩くこと暫し。
周囲に人ばかりと言っても、只の背景だと割り切ってしまえば気にもならなくなってくる。そんな頃合だった。

以下略



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