過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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757: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:15:15.88 ID:wHdAxdkr0

「だから、これはあなたが処理しなさい。そもそもあなたの担当でしょう、彼は」
「え? また俺?」

 そしてあっという間にばらばらになってしまったらしい。
以下略



758: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:21:11.89 ID:wHdAxdkr0

 といったところで聞いてくれるとは思えないので、黙って飲み込んでおくことにする。
沈黙は金であり、また人間は諦めが肝心なのだ。

 もっとも、諦めてばかりで何が変わる訳でもないとも思うけど。
以下略



759: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:30:35.47 ID:wHdAxdkr0

「あー、もうわかったよ、どうせやらんと終わらんのならとっとと回答して終わらせるぞ。由比ヶ浜、内容は?」
「はいこれ」

 由比ヶ浜がパソコンの画面をこちらに向けてきた。
以下略



760: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:34:24.79 ID:wHdAxdkr0

〈PN:剣豪将軍さんのお悩み〉
『次のラノベ新人賞の締め切りが近いのだが、まだプロットしかできておらん。そこで我が相棒よ、お主の腕を見込んで執筆役の栄誉を与えたいと思う。今後はペアで活動していこうではないか。ペンネームは二人の名前を合わせて材木谷義満でどうだ?』

〈奉仕部からの回答〉
以下略



761: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:42:07.40 ID:wHdAxdkr0

「ひどっ!?」
「ひどくないだろ、むしろ優しさの上に優しさを重ねてるレベルだと思うぞ」

 本音を言えば、寝言は死んでから言え、くらい返してやりたいところだ。
以下略



762: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:50:55.56 ID:wHdAxdkr0

「これで一件落着ね、次に行きましょう」

 何もしてない雪ノ下が、なぜか一仕事終えたみたいな爽やかな顔でのたまう。
もっとも俺自身もものすごく開放感があったので何も言わない。
以下略



763: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 22:57:05.48 ID:wHdAxdkr0

「それじゃ、次あたし読むね」

 材木座の依頼が片付いたからか、由比ヶ浜は爽やかな顔でそう言うと、またパソコンの画面を自分の方に戻した。
うん、その態度は非常に分かり易くてよろしい。
以下略



764: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 23:03:07.35 ID:wHdAxdkr0

「んーと、次のお便りは……千葉市にお住まいの、PN:姉ちゃんの弟さんからだね」
「あぁ、それもう読まんでいいぞ」
「だからさっきからヒッキーひど過ぎだって! ていうか意味分かんないし!」
「いやもう誰か分かったしさ。そいつは俺にとっちゃ不倶戴天の敵なんだよ、わかるだろ?」
以下略



765: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 23:09:20.93 ID:wHdAxdkr0

 というか、そもそもどうして俺たちが小町の周囲を飛び回るちんけな虫の相談なんぞを受けてやらんとならんのか。
納得いかねぇ――が、俺の恨みがましい視線は当然のように黙殺されてしまうわけで。
何事も無かったかのように、由比ヶ浜はよく通る声でメールの内容を読み上げる。

以下略



766: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 23:52:39.99 ID:wHdAxdkr0

「よし由比ヶ浜、俺に代われ、最適解を突きつけてやるから」
「何でそんなに殺気立ってんの!? ていうか今のヒッキーに任せられないから。一体なんて答えるつもりなの?」
「一つ、小町に近づくな。二つ、小町の名前を口にするな。三つ、俺をお兄さんと呼ぶな。これを守らんと受験に落ちるぞ。つーか俺が落とす」
「完全に私怨だっ!? じゃなくて、そんなのダメに決まってんじゃん。大体落とすってなに? 無理でしょそんなの」
以下略



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