過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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766: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 23:52:39.99 ID:wHdAxdkr0

「よし由比ヶ浜、俺に代われ、最適解を突きつけてやるから」
「何でそんなに殺気立ってんの!? ていうか今のヒッキーに任せられないから。一体なんて答えるつもりなの?」
「一つ、小町に近づくな。二つ、小町の名前を口にするな。三つ、俺をお兄さんと呼ぶな。これを守らんと受験に落ちるぞ。つーか俺が落とす」
「完全に私怨だっ!? じゃなくて、そんなのダメに決まってんじゃん。大体落とすってなに? 無理でしょそんなの」
以下略



767: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/21(土) 23:57:55.86 ID:wHdAxdkr0

 かなり真面目に答えたつもりだったんだけど、そう言ったらまた由比ヶ浜の怒りを買うだけなので黙っておこう。
今も何かぷくっと頬を膨らませて不満げにしてるし。
しかし、そんなちょっと小動物っぽい仕草を見て少し毒気を抜かれた。
一呼吸置いて、俺も肩の力を抜く。
以下略



768: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:02:29.61 ID:ntgre20X0

 今日一番の雪ノ下の笑顔だった。
というか、何で俺の“らしさ”をお前が語ってんだよ。
いや、語ってるっつーか騙ってる、か。

以下略



769: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:09:26.46 ID:ntgre20X0

「しかし何つーか、受験の不安とか緊張とか改まって言われてもなぁ。そんなもん誰だってあるもんだしよ」
「んー、そうだけどほら、それを解消できる方法があればって話でしょ。何かないの?」
「いや無いだろ、そんな方法なんて」
「即答!? ちょっとくらい考えてあげようよ」
以下略



770: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:18:27.03 ID:ntgre20X0

 そして勉強に集中しまくって小町のことを忘れればいい。ここが大事。
もちろんそれは言わないけどな。いい話っぽく終われるし。

 由比ヶ浜もほら、何かおぉーとか言いつつ素直に感心してくれているみたいだし。
以下略



771: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:24:15.87 ID:ntgre20X0

「それじゃあ回答はあたしが書くね」
「おう、任せた」

 にこにこと笑顔のまま、由比ヶ浜がパソコンに向かう。
以下略



772: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:30:37.26 ID:ntgre20X0

「……うん、これで良しっと」

 俺が馬鹿なことを考えていたのも束の間。
タンタンとリズム良くキーボードを打ちこんでいた由比ヶ浜が、満足そうに一つ頷く。
以下略



773: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:34:17.07 ID:ntgre20X0

 おぉ、何と模範的な解答。
スクールカースト上位に属していると、先輩らしさみたいなのも自然に身に着いてくるもんなのかね。
いや本当に、最後の一文とかあいつにはもったいないくらいだ。

以下略



774: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:41:30.86 ID:ntgre20X0

 何かぶつぶつと文句言いながらも回答を送信する由比ヶ浜。
俺としてはわりと素直に褒めたつもりなんだけどなぁ。
一言余計だったかもしれんけど。あぁそれが駄目だったのか。なるほど。

以下略



775: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:49:06.96 ID:ntgre20X0

 不自然に目を逸らす由比ヶ浜。
まぁ俺もとやかく言うつもりはないけどね。
終わったことを蒸し返したくないし。
正直早く忘れたくすらある。叶うならばあいつの存在ごと。
以下略



776: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 00:54:14.45 ID:ntgre20X0

 由比ヶ浜が驚きの声を上げる。
しかしご意見ごもっともだが、ここは俺も雪ノ下に同意せざるを得ない。
正直言って、許されるならこのまま見なかったことにしたいくらいだ。
でも、そうはいかないんだろうなぁ、この人相手だと。
以下略



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