9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 06:45:57.84 ID:EMBlCMu00
「そう。でも、私が格闘に付き合ってあげるなんて言った覚えはないけど――」
ブレードを抜こうとして、私はようやく気付いた。
鞘から抜けない事に。
鞘の中へ視線を向けて、理解した。
結晶ではないなにかが、中を満たしている。
思い出せば、目が覚めた時、既に結晶にはひびが入っていた。
恐らく、私が目覚める前に、結晶に穴を開けて、そこから凝固する何らかの液体を流し込んだのだろう。
どうやって結晶を砕く方法を得たのか、全く把握出来ていないが、したところで無意味だ。
なんにしても、私がブレードを使えないという現実は変わらないのだから。
とすれば、否応なく格闘戦になる。
しかし、ブレードを得る事は、不可能ではない。
目の前のエレンが持っているのだから、奪えばいいだけの話だ。
ゴロツキ役からナイフを奪う、対人格闘訓練の時のように。
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