過去ログ - モバP「お題でSS」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 15:01:37.66 ID:CY9RELSC0

【Pと142トリオで心霊スポットのロケ】

先に言っておくが俺は割と怖いもの、というのは苦手である。

さて、それなのになぜ東京都内の一角の心霊スポットに来ているのか。
それはもちろん、白坂小梅がそのようなものを好むからである。
輿水幸子、星輝子のふたりは非常に怖がっているようだ。

「ぼ、ボクはカワイイので付き合ってあげてもいいですよ!」

よくわからない理論だが自らを奮い立たせる材料としている輿水幸子。
白坂小梅はそれをみて本当に喜んでいるようだと笑っていた。
そこにいた俺はただじっと黙っているしかなかった。

「あ。キノコ生えてる…」

こんなときでもその場に点々と生えているキノコに目を奪われていた。
廃墟に近いこの建物を囲うかのように毒々しいのが多い。
さて、そろそろ中に入らなければな。

「や、やっぱり止めませんか?い、今なら間に合いますよ!」

「も、もう…ゆ、幽霊…そばに、いる、みたい」

「ふひ…ふひひ。こ、怖い」

三者三様に怖がっているようだが、俺は何も言えない。
今日は彼女らの後ろをついていくだけなのだ。
彼女らは懐中電灯を取り出していた。

「これがあれば…少しだけ、怖くなくなります」

「あ、あの、影…いる、みたい」

「トモダチ増えるかな…フフ」

廃墟の中へと入っていくと、どこも足場が脆いようだ。
俺はもちろん踏み外すことなどないが、心配だ。
怪我をするようなことがあってはと思う。

「そ、そう言えば…ここ、もう、幽霊…います、よ」

「どこにいるかは、わからないです…けど」

もう幽霊がこの辺を回っている、というのか。
幽霊は死んだことに気付かない、なんてよく言うが。
まったく迷惑な話で困ってしまう。さて、引き続き進もう。

「ほら、小梅。幸子、輝子。下には気をつけるんだぞ。足元危ないぞ」

プロデューサーが言った。

                     おわり



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