過去ログ - モバP「お題でSS」
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118: ◆IpxC/P/Kzg[saga]
2013/06/09(日) 21:12:11.98 ID:CY9RELSC0

【杏と唯の飴論争】

双葉杏と大槻唯。

2人の共通点として、飴を好むという点である。
異なる点としては、その飴のサイズというところだろうか。
そんな2人だが、本日は飴についての大論争を繰り広げているのだ。

「あ、Pちゃん。キャンディ持ってる?」

大槻唯にスティック付きの飴を渡すと、美味しそうになめはじめる。
閃いた。そうじゃなかった。その様子を双葉杏はみていた。
そして少しだけ恨めしそうに、俺にこう告げた。

『ねえ、プロデューサー。杏も飴欲しいんだけど』

ほら、と言って杏にも飴を渡すと、ころころと口の中で転がしている。
それはとっても甘くて美味しいようで、顔をほころばせている。
そんな中、食べ終えた唯が、飴について問題提起した。

「ねえ、ねえ。飴だったら、どんな飴が1番好き?」

好奇心に駆られたかのようなその質問に、杏は目を光らせた。
飴だったらこの味でしょ。こういう大きさで、食べやすいサイズは。
最初は一致していた考えが、後々になってゆっくりと摩擦していった結果。

どっちが語る飴の方が好き?という典型的な板挟みの中心地にいる。

ああ、なんてことだ。グラウンド・ゼロって感じだぜ、ダッチ。
どうすればいい。どう切り抜ければ正解になる?
俺は必死に思考し、答えを導いた。

『それ以前に、だ。2人は、甘いんだよ。考えがさ』

ほう。双葉杏は感嘆したような声を出し、大槻唯はふうん、と鼻を鳴らす。
言ってくれるじゃん。そんな視線で俺に語りかけてくる。
だが、引かない。あとは引かせるのみ。

『どう転がしても、この話は程度が甘いまま終わるんだよ』

『…飴みたいに』

「………」

「………」

「あ、双葉さん。今日お疲れさまでした―!」

「お疲れー」

『………』

あめぇ考えだっただろうか。

                   おわり

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