230: ◆IpxC/P/Kzg[saga]
2013/06/10(月) 11:11:30.18 ID:Yeh/2aCV0
【P「どどどど、童貞ちゃうわ!!」】
俺は童貞じゃない。童貞じゃないよ。童貞じゃないっつってんだろうが。
社長とちひろさんを交えた社員での呑み会の席での話である。
と言っても、社員は3人であるので、小規模な呑み会といえるのだが。
さて、そんな席の中で俺の童貞力…非童貞力を御覧頂いてほしい。そして認識を。
「ああ、君。君は、女性と付き合っているのかな」
『いえ。かれこれ、288ヶ月くらいはフリーです』
「ふむ。つまり8760日くらいは女性と付き合っていないのか」
ちひろさんは眉をひくつかせながら俺たちの話を聞いていた。
そうなのだ。24歳になったばかりの俺だが、288ヶ月はフリーだ。
閏年もあったかもしれないが、もうそんなものは考慮にすら入れていないのだが。
「プロデューサーさんは、つまり…その。キスとかも、したことが」
『キスですか?ありますよ』
「えっ」
無論したことぐらいある。キスだろう?キス。うん。キス。知ってるよ。
ちひろさんは引き続き不信感を露わにしながら更に問うた。
つ、つまり…その。風俗、ですか?と。
「いいえ、風俗なんて行ってもいません」
『な、なら…どうして。何か、遊び、とかでしょうか』
「遊びだなんて不誠実なことはしませんよ」
今一度確認しておきたいのだが、俺は童貞であって童貞ではないのだ。
根底が若干覆されているが、間違いではないのだ。うむ。
呑み会もお開きになり、帰宅していた。
「ああ、もしもし。今からですか?分かりました」
「そ、その…久しぶり、に…できる、ってことですか?」
「わ、わかりました!す、すぐ行きます。待っててください!」
「社長!」
おわり
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