過去ログ - 岡崎泰葉「マイ・パッション」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 18:10:30.95 ID:sFJRaXSc0

「……そうか、君はやっぱりセルフプロデュースの子だったのか」

少し世間話をした後。
相手の子のプロデューサーに、私はそう言われました。

ええ、ほとんどは。だけど、それがどうかしたんですか? と。
さっきと、同じような言葉を返すと、プロデューサーは笑いました。

「前に会ったとき、この子は一人で行動することに慣れているなと思ったんだ」

慣れてるみたいだね、とは、そういう意味だった。

慣れている。……慣れ。

……そう、その通りよ。私は一人でも平気……なんだから。
寂しいのは、我慢しないと。
我慢しないと……もっと寂しくなる。

「この前と今日は勝てなかったけど……次は、あなたたちに勝ちます」

二人を交互に見据えて、私は宣言しました。
心からそう思っているかのように、きっぱりと言えたと思う。

他意なんて、ない。

すると、男の人の顔色が、少し変わった。
気分を害したわけじゃ、ないようだけど……。

「……ちょっと、俺の目を見てくれる?」

いきなり、今までとは種類の違う、真面目な声を出されて、私は戸惑いました。
戸惑ったままで、顔が勝手に動いて、その言葉に従ってしまう私。

相手の子が助け船を出してくれました。

「なぁに、プロデューサー。また女の子口説こうとしてるの?」

「またってほどしょっちゅうは口説いてない!」

……えっ。
それじゃあ、今から私を口説こうとしてることは、否定しないの?


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