28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 19:15:34.82 ID:sFJRaXSc0
……その日のうちに、私は電話をかけました。プロデューサーに。
何を話したかは、あまりよく……覚えていないんです。
全部覚えてるって言ったのに、ここだけは、記憶が曖昧で。
……ごめんなさい。
必死……というのとは、少し、違うと思いますけど……。
いっぱいいっぱいだった、が的を射てるかな。
ごめんなさい、お願いします、助けてください、って……。
そんなことを、言ったんじゃないかと思います。
……思い出すと、顔が熱いですね。
……きっと向こうは、私の言葉が支離滅裂で、混乱したと思います。
その頃の私は、人の頼り方を知らなくて……。
でも、プロデューサーは、私の話を聞いたあと、頷いてくれました。
いえ、電話越しなので、動作はわからないんですが……。
目の前にいて、頷いているのを感じられるような……。
……うまく、言えないけど。
プロデューサーは、二つ返事で認めてくれました。
それから、数日のうちに移籍話を持ちかけてくれたんです。
話がまとまったらすぐに、自ら事務所まで来て。
私を連れて帰ってくれたプロデューサーの姿は、今でもはっきり覚えてます。
どうしてそこまでしてくれるんだろうって、当然だけど、私も思いました。
だって、それまで、直に会ったことは2回しかなかったのに。
プロデューサーにそのことを聞いたら……。
キミに一目惚れしたからだ……なんて、わざとらしく言ってました。
私にアイドルの素質を見ての打算だ、とも、言い訳っぽく言ってました。
えっと、覚えてる限りそのままの言葉を引用すると、こんな感じです。
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