29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 19:20:11.04 ID:sFJRaXSc0
初めてライブバトルをしたときに、泰葉が俺たちを羨ましそうに見てるなって。
それはすぐに気がついた。
だけどもちろん、そんな理由で移籍なんて決められない。
そんな軽いものじゃないのは、よくわかってるだろ?
泰葉のときだって、新しい子を雇う余裕がなかったら。
見て見ぬ振りしかできなかったと思う。……残酷なようだけど。
……話を戻すと。
一度目は、事務所の都合でプロデューサーがつけられないんだろう。その程度だった。
二度目に……泰葉がステージを降りたときの様子を見て。
あまりにも辛そうな顔をするから、これは尋常じゃないなって思ったんだ。
そのあと掲示板のところで会って、少し話をしたよな。
それで、この子の事務所は……ごめん、よくないところだろうって検討がついた。
なら、この子の芽が摘まれる前に……ってな。
目とステージを見れば、その子がどんな気持ちでアイドルをやっているか、すぐわかる。
あのときの泰葉はなあ……。
すごくまっとうな目をしてるのに、つまらなそうだったぞ。
俺は、みんなに、アイドルをやるからには、アイドルの楽しさを感じてほしいから。
あともうひとつ、決め手になったのは……。
ステージの間、一度も笑ってなかった泰葉が、俺たちの会話で笑ったことかな。
ああこの子、こういう顔もできるんだって、そのときは思ったよ。
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