30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 19:25:14.53 ID:sFJRaXSc0
プロダクションが変わったことは、私にとって、単に所属が変わっただけじゃない。
見るもの全てががらりと変わりました。
夢じゃないかと、疑うくらいに。
事務所も、寮も、レッスンルームも、どこにいても活気が感じられました。
プロデューサーの後に続いて、事務所の中に足を踏み入れた、あのとき。
私は、感動を口に出さずにはいられなかった。
真新しいのに黒々としたホワイトボード。
応接用テーブルの上に広げられた、学校の宿題。
アイドルみんなのプリクラが貼られた、書類棚。
所属してる子たちは、みんな気のいい人たちでした。
……それまで、私は、他の人とあまり関わらずにいたんですけど……。
ここに来てからは、そんなの、無理でした。
事務所と寮とで、それぞれ歓迎会を開いてもらって。
女子寮で相部屋になった子なんて、三度目の歓迎会を開いてくれたの。
大勢でやるレッスンを経験するのも、初めてでした。
誰かと一緒に練習することで、こんなに上達を感じられるなんて。
誰にも頼らないでいた私は、教え合うことの意味を、このとき知りました。
それから、何より嬉しかったのは。
私にも……支えてくれる人が、できたことです。
51Res/46.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。