過去ログ - P「メモリーズ」 律子「カスタム?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:44:28.31 ID:NgSdC7sEo
病院の廊下にある簡易的なベンチで、文庫本の表紙をぼんやり眺めていた。
それは以前、律子が好きだと言っていた恋愛小説だった。
律子が事故にあってから読むのを中断していたから、こういう暇のできた時に続きを読もうと思っていたのだが、
それまでのストーリーを忘れてしまい、最初から読み返すのもおっくうですっかり読む気が失せてしまった。

やはり、誰かと一緒に来るべきだった。せめて話し相手の一人くらい。
ぼんやり、壁に貼られた献血やがん予防なんかのポスターに視線を移す。
それは自分を楽しませることはなく、暇つぶしになるとも思えなかった。

空中に溜息を溶かしながら今後のことに思いを巡らす。面倒なことになった。
暫くして、廊下の向こうの少し小柄な人影を認めた。律子だった。
自分がベンチから立ち上がると、彼女は少し歩調を早めた。急かしてしまったようで、少しばつが悪くなる。

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2013/06/09(日) 17:49:39.01 ID:NgSdC7sEo
律子「すみません。遅くなりました。
  目が覚めなかった間も暇を見て来てくれていたそうで……ありがとうございます」

P「いや……俺は別に……」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:50:45.34 ID:NgSdC7sEo
律子「765プロ……芸能プロダクションですか?すごいなぁ」

P「あなたはいつも俺の一歩、いや二歩先を行ってました……
  俺の憧れで、目標でした」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:51:27.65 ID:NgSdC7sEo
律子「…………はぁー」

P「……どうしました?」

律子「恋人のことすら思い出せないなんて……私……」
以下略



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2013/06/09(日) 17:52:33.99 ID:NgSdC7sEo
――――


律子「あの、ここが765プロ……ですか?」

以下略



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2013/06/09(日) 17:53:18.89 ID:NgSdC7sEo
ガチャ

パァニ パァニ


以下略



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2013/06/09(日) 17:54:20.22 ID:NgSdC7sEo
律子「…………」

真美「……りっちゃんどうちたの?元気ないね?
  もしかして、あんまり嬉しくなかった?」

以下略



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2013/06/09(日) 17:54:48.92 ID:NgSdC7sEo
――――

伊織「記憶喪失……」

P「そう。治るまで休職扱いでもよかったんだけど、
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:56:21.08 ID:NgSdC7sEo
――――



静かな昼下がりだった。アイドルは各々レッスンや仕事へ、小鳥さんは備品の買い出し。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:56:51.94 ID:NgSdC7sEo
P「律子、コーヒー入れようか?」

律子「……あ、はい。すみません。お願いします。はい」

P「うん……ミルクと砂糖は?」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:58:32.31 ID:NgSdC7sEo
律子が職場に復帰してからもう二週間が経っている。相変わらず、思い出せないまま。
彼女は事務仕事は粗方覚え、以前と同じくらい優秀な事務員として書類仕事のほとんどを請け負っている。
その一方で、アイドル達とはまだ打ち解けられていない。
律子もアイドル達も、お互いにお互いの距離をはかりかねているみたいで、
何となくギクシャクしている。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 17:59:00.07 ID:NgSdC7sEo


ガチャ

律子「プロデューサー、さん」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:00:05.68 ID:NgSdC7sEo
――――

律子「すみません、急にデートだなんて。それに車まで出してもらっちゃって……
  迷惑じゃありませんでした?」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:01:32.81 ID:NgSdC7sEo
――――

P「飲み物……ココアで良かったか?」スッ

律子「ええ……ありがとうございます」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:02:39.06 ID:NgSdC7sEo
P「7月頃だったかな、あそこで真がイベントをしてさ……
  大盛り上がりではなかったけど、それなりに楽しくやってな。スタッフの人たちも――」

律子「へぇ……」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:04:14.99 ID:NgSdC7sEo
――――

週末に休みができるたび、自分は律子を連れて出かけた。
あちこちのテーマパーク、デパート、商店街、レストラン、水族館……。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:06:32.91 ID:NgSdC7sEo
律子「…………」スッ

P「……律子?」

律子「手、繋いだら良いと思って……」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:07:58.50 ID:NgSdC7sEo
――――


何回も連れまわし、遊んで、そして思い出話を聴かせた。
その話を聴いて、律子は笑ったり、同調したり。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:08:26.38 ID:NgSdC7sEo
律子「暖めますよ」ギュウ

P「…………」


以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:09:24.55 ID:NgSdC7sEo

律子「お先に失礼します。戸締り、よろしくお願いしますね」

P「あいよ……気を付けて」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/09(日) 18:09:50.35 ID:NgSdC7sEo
P「家帰るの、面倒だな……」

P「泊まってこ……」

P「くぁ…………」ボフッ
以下略



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