過去ログ - モバP「亜季とワールドでタンクスなオタク話」
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8: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/09(日) 18:56:18.85 ID:fNWV9cKto
『お、コーヒーが出来たみたいだな。取ってくるよ』

「あっ、私が取ってきますよ、プロデューサー殿!」

『いいんだ、亜季。先にゲームやってていいぞ』

 俺は冷めたコーヒーの入ったカップを持って、半ば強引に給湯室へ向かう。そして、シンクにコーヒーを流すと、新しいコーヒーを二つ淹れて、事務所へと戻る。

 戻ったときには、亜季はゲームを始めていた。俺はコーヒーを置くと、彼女のうしろから画面を覗き込む。

 かなりリアリティのあるグラフィックだ。泉のPCを譲ってもらったといっていたから、かなりのモンスターノートPCなのかもしれない。

 この事務所は無線LANが飛んでいるし、動作にも苦がないんだろうなぁ、と一人考えていると、ちょうど画面の中で亜季が操作している戦車が、爆炎を上げて吹き飛んでいた。

「うわああっ! やられたでありますっ! 総員、退去ぉ!」

『おっ、やってるね』

「あっ、すみません、プロデューサー殿。わざわざ持ってきていただいて……」

『構わないさ。俺も飲みたかったことだし、亜季が楽しそうにしてるのが、俺は嬉しいんでね』

 少しばかりおどけた様子で言うと、亜季ははにかむようにえへへ、笑う。やはり、アイドルだけあってその表情はかわいらしい。

 特に自分の好きなことをやっているときの表情は、それはもう輝いていると、俺は思う。



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