過去ログ - モバP「雪美の日々」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/09(日) 23:35:09.82 ID:xKWCiTk9o
『私があなた達に世界のレベルを見せてあげる。イタリアは相応しい舞台だわ。さぁ、マイクを取りなさい』

雪美「…………」

奏「あの、ヘレンさん。この映画……何?」

ヘレン「感動ドキュメンタリー『世界を照らすのは……私』よ」

『ワイン、料理、フットボール。この国には世界レベルのものがたくさんある。私もそう。あなたたちはどう?』

雪美「……これ……聞いたこと…ある……」

ヘレン「この前のイタリアライブツアーをまとめたのよ」

奏「でも、ヘレンさんしか出てきて無いけど……」

『優秀なストライカーは、時にワガママなものよ。でもその自由奔放さがステージ上での輝きになるの!』

ヘレン「それが何か問題でも?」

奏「いや、こういうのは相手が出て無いのはなんか変だなって……」

ヘレン「あぁ、言われてみればそうね。忘れてたわ」

雪美「……私……全然…でてこない……」

『アドリア海から昇る朝日は美しいわ…。でも今日、それ以上にまぶしく輝くのは、この私よ!』

奏「……なんていうか、個性的ね」

雪美「……これ……どれくらい…あるの……?」

ヘレン「4時間よ」

『そろそろシエスタの時間よ。あなた達には泣きながら眠る姿が似合うのでは?』

奏「よ、4時間!?」

雪美「……長い……」

ヘレン「そう? これでも大分と短縮したんだけど……」

『イタリアの観衆は正直よ。冷めた歌には見向きもしない。ひとりのアイドルとして……勝負よ!』

ヘレン「いくら私が美しくても、斜塔を倒してしまうわけにはいかないでしょ? だから、そういうこと」

雪美「……奏…どういうこと……?」

奏「……知らない」

『どこからか漂ってくるオリーブの香り……。刺激的ね……。私の中に眠るリズムを目覚めさせてくれる……!』

雪美「……少し……ねむい……」

ヘレン「ふふっ、雪美にはここらへんは退屈かしら? 心配しなくても寝たら叩き起こしてあげるわ」

奏「…………」

『どんな祭りにも終わりはある。私とあなたのカルナバルにもね。さぁ、最後のLIVEをはじめましょう!』

ヘレン「感動的なラスト……ふっ…爽やかね……」

雪美「……よくわからないけど…凄かった……」 パチパチ

奏「……アイドルって本当に大変な仕事だわ。ホントに」

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P「それ映画化するの?」

雪美「……無理…だった…みたい……」

P「今時、4時間はきついからなぁ……」

雪美「……でも……面白かった……」

P「雪美にも作ってあげようか?」

雪美「…………」 フルフル



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