過去ログ - ジャン「ミカサと付き合うまでの十五日間」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 22:28:17.49 ID:HytgWZCLo
十五日目、朝。

待ち合わせ場所に行くと、すでにミカサは来ていた。

待たせたことを詫びると、すぐに本題に入った。

「それで、昨日の話なんだが――」

「その前に、確認させて。本当に好きなの?」

大きく頷き、「当たり前だ」と伝えると、ミカサは「そう……」と険しい顔になった。

「エレンと私は家族。エレンには幸せになってほしい」

どうして今エレンの話が出てきたのかわからないが、あいつとは和解して最近は親しくしている。

エレンが幸せになることに勿論文句などない。

「俺もそう思っている」

「だからこそ、エレンには女性と好き合って、幸せな家庭を築いて欲しい。例えその相手が私ではなくても構わない」

エレンの話ばかりなのはなぜだろう。

今は俺とミカサの話で、エレンは関係ないはずだ。

「そんな話は関係ないだろう?」

「ある。ジャンとエレンでは幸せな家庭は築けない」

ああ、そういうことか。

以前、俺とエレンの仲は悪かった。

俺とエレンがいがみ合うようでは、エレンを家族と思っているミカサは俺と簡単に付き合うわけにはいかないんだ。

「なるほどな」

「わかってくれた?」

「ああ。じゃあ、俺とエレンの仲をミカサに見せ付けてやれば問題は解決するってわけだな」

ニコリと微笑みながらそう告げた次の瞬間、「あなたは何もわかっていない」との言葉と共にミカサが俺に襲い掛かってきた。

ろくに抵抗もできずぼこぼこにされ意識が薄れ行く中、どこから見ていたのか飛び出してきた同期たちがミカサを必死に止めているのが見えた。


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