過去ログ - 澪「むにゃむにゃ…ゆーいー…」唯「ほい?なんだ寝てるのか」梓「はあ…」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/11(火) 23:27:34.00 ID:qk8FeX6F0


 どこへ向かっているのか、イルカは教えてくれない。白のカーテンを次から次へと切り開いていく。キミたちはどこへ行くの?わたしの話を聞いてほしいなあ、なんてつぶやいても何も変わらない。


 だけれどいつしかイルカたちの航行は楽しむ自分がいた。さきほどの不安は霞んで散っていた。


 イルカは速く、けれど私を怖がらせないように気を使っていることに気づいたから。


 右へ左へ青い身体をくねらせ、上下に弾んで私を軽快に揺さぶる。この旅に飽きないようイルカが抑揚をつけてくれている。


 周りのイルカたちは一体となり鮮やかな泳ぎで舞い踊ってくれる。ありがとう、みんな。


 最初こそ私はイルカの気遣いに気づかず恐怖で背にしがみついていた。それが今じゃイルカに跨り子供のようにはしゃぐ私がいた。


 白雲のカーテンに突っ込めば、ときおり奪われる視界すらも興になり。


 すっかり水浸しになった身体から風が体温をうばってゆく。それでも身体が熱いのは私の興奮がとめどなくあふれているからだ。


 自分でも信じられない歓声を上げ続けていた。


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