過去ログ - モバP「七人目の正直」
1- 20
15: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/06/13(木) 22:41:38.76 ID:1eqe0XcWo
(しかし、手持ちの選択肢が少なすぎる)

 ただ現状は、かなり厳しいと言えた。中小規模の所に彼女の実力を完全に発揮させてやれるプロデューサーは多くない。居たとしても、その事務所の有望株育成に忙しいだろう。

 一方、有名なところや大規模プロダクションとは、ほとんどパイプラインを持ち合わせていないし、俺自身の移籍の実績が多いともいえない。

 これまで移籍させてきたアイドルたちは、それぞれがちゃんと開花しているようだったが、まだ有名と言うには遠かった。つまり、それではまだ移籍の実績としてはやや弱い。

 裏技としては、有能なプロデューサーに、個人的にお願いすると言う方法もある。が、こちらも俺の数少ない人脈では、彼女に相応しいレベルのプロデューサーと連絡を取り合うことは叶わないだろう。

『……くそっ、こんなところで腐らせるわけには行かないってのに』

 くしゃ、と頭を抱える。進んで広い人脈を作らないようにしていたのが、ここにきてあだとなっている。関わり合いをもう少しだけ持っていれば良かった、と後悔するも、今更だった。

 ただ、彼女はこんなアイドル養成所に毛が生えた程度の、いやそれ以下の、零細プロダクションで終わらすような子ではない。何とかしなければならないのだ。

 そんな時、ふと一つの言葉が脳裏をよぎる。

 ――いっそ、自分でプロデュースすればいい。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
154Res/119.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice