2:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/06/12(水) 20:03:23.42 ID:PdqCUwyI0
シールドを張れるようになったあの日から、3週間経ったある日のこと。
その日は大雨だった。
窓を叩きつける雨粒をよく覚えている。
割れそうなくらい激しく叩く音は、何かを暗示しているようでいて、誰かの叫びのようでもあった。
「サーニャさん、手紙よ。執務室まで来て頂戴」
談話室で夜間哨戒に備えて、寝る前に紅茶を飲みながら、
次の休みに街へ行く計画を立てている最中の私たちに、割って入ったのは中佐だった。
どうして今渡さず、部屋まで来させるのか、そのときの私は気にすることもなかった。
談話室まで来て、サーニャの顔を見て置き忘れたのに気付いただけだとか、きっとそんなことしか思っていなかった。
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