過去ログ - サーニャ「私の白い狐な王子様」
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27:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/06/12(水) 20:36:31.28 ID:PdqCUwyI0



安堵したような表情をすると、サーニャはもう一度こちらに向く。

「ありがとう。エイラは、いつも私のためを思って、ちゃんと言ってくれるよね。本当に、ありがとう」

ニコリと笑みを送る彼女に、私は目を合わすことができず、少し照れたように顔を下げる。

「ねぇエイラ。私はここで私ができることをするわ。だから、お父様とお母様が生きているように、一緒に祈ってくれる?」

「当たり前だろ。私はサーニャの友達なんだから」

彼女は、うんとだけ返すと眠りに落ちた。

安堵したような横顔に、私もほっとする。



だが。

本当に生きているのだろうか。絶望的だと聞いた。

しかし、それを話す勇気は、その時の私には無かった。






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