6:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/06/12(水) 20:11:30.27 ID:PdqCUwyI0
格納庫から出た滑走路の脇、土砂降りの雨にうたれるサーニャを見つけた。
様子がヘンだとは思った。
どうしてかは、見当もつかなかった。
私はパーカーのフードを被りつつ、サーニャのところまで駆け寄ると、彼女の手を引いた。
「サーニャ!何してんだ、こんなトコで。びしょびしょじゃないか。さぁ、着替えなくちゃ」
手を引っ張ろうと繋いだ手はするりと抜けた。
濡れた手が滑ったワケではなかった。
ただ、握り返す力が入っていなかった。
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