12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/12(水) 20:55:15.84 ID:vLNSj/6Bo
真奥「戦争責任って言葉があるよな」
真奥「なるほど確かに、俺らは侵略者だ。お前ら人間には恨む権利があるし、俺らは文句を言える立場じゃない」
真奥「だがな、そういうことを全部置いといたとしたら――」
真奥「お前がぶっ殺したアドラメレクもマラコーダも、たくさんの悪魔達も、俺の大事な部下だった」
それを言葉にした理由は、真奥自身にも定かではなかった。
自分で言ったとおり、エンテ・イスラにとっての侵略者である悪魔を
エンテ・イスラの人間が憎み、倒すのは筋が通っている。そこに遺恨はない。
真奥(……俺はこんなことを言って、こいつに何を言わせたいんだ)
真奥(……こいつのどんな顔を見たいんだ?)
恵美がゆっくり顔を上げて、頬杖をついた。
その顔は無表情で、目は店のメニューを見つめており、真奥には向いていなかった。
恵美「……そうね」
それだけを、ぽつりと言った。
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