過去ログ - 雪歩「初めの一歩」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/12(水) 22:57:01.18 ID:uPlaearc0
「雪歩…最近、無理してないか?その…あの事については…申し訳ないと思ってる。だけど仕方のないことでもあるんだ」

「プロデューサー?私…確かに最近無理してました…だけど…」

雪歩が何かを言おうとしていた。そんなのことにも気づけなかった。

「雪歩、明日の仕事は休みにしよう!な?それがいい。どこか行きたいところはあるか?どこでも連れていってやるぞ…?」

「プロデューサーは…何も分かってくれません…!いえ…分かってくれようとしません!」

急に雪歩が怒鳴り出す。何があったのかますます分からなかった。

「ゆ、雪歩?あ…ストレスが溜まってて…イライラするのも当然だよな…」

俺は雪歩の話を聞こうともしなかった。それが何故だかもわからなかった。

「…もういいです…。プロデューサー…今までありがとうございました…」

そう言って雪歩は去っていった。俺には何が何だか分からなかった。

それが悔しくてついつい涙目になっていた…。

一部始終を見ていたらしい、最年少の双子…サイドボニーのよく似合う姉【双海真美】が心配そうに話しかけてきた。

「兄ちゃん…雪ぴょんと喧嘩しちゃったの…?」

俺はあまりのショックに返答すらもできなかった。

「情けないよ兄ちゃん!男のクセに!」

その言葉を聞いて俺はハッとした。

男のクセに…そういえば何故雪歩は俺のことを怖がらなかったのだろう?

「真美も亜美と喧嘩するときあるけど、すぐに謝れば許すし、許してもらえるし」

「早いうちに謝らないと後々謝りにくくなっちゃうんだよねぇ…」

真美の言葉を聞いて、俺はその理由を考えた。

「そうか…」

「真美…ありがとうな…」

「どういたしまして…?」


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