過去ログ - 雪歩「初めの一歩」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/12(水) 21:17:49.95 ID:uPlaearc0
俺が都内の街を歩いていると、突然この男性に声を掛けられたのだ。

『君、アイドルのプロデュースに興味はないかね』

俺はその場で、少し顔をしかめながら適当に切り離そうとした。

『ありませんよ。それじゃあ…急いでるので』

もちろん[急いでる]なんていうのは逃げるための口実に過ぎない。

うまくいった。と思ったが、その男性は更に続けてくる。

『君を見かけた瞬間、ピンと来たんだ。彼なら一人の女の子を栄光に導けるかもしれない、とね。』

何を言ってるんだ、と思いながらも、少しだけ興味が湧いていた。

『あー、とにかく私の名刺を渡しておこう。もしその気なら、社員総出で歓迎しよう』

どうやらこの男性は本気らしい。本気で俺をスカウトしようとしている。

『それじゃあ』

と、残し男性は去っていった。


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