過去ログ - 女「おはようございます、先輩」先輩「……おはよ」
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130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/16(日) 21:23:37.98 ID:DlLHuKJ60

女へ

 きみと離れてからこの手紙を書く日までがとても待ち遠しく感じられた。入学式まで手紙は書かないなんて言うものじゃないね。連絡は毎日取り合っていたけれど、こうしてきみを想いながら文字を書くのはメールなどとは違う不思議な心持ちがするよ。
 今度のゴールデンウィークにきみとまた会えること、今からとても楽しみにしてる。そのときもしよければ少しだけ手をつなぎたい。去年の梅雨に雨の中を二人で帰ったことを覚えていると思うけれど、そのときつないでいたきみの手の感触がどうしても忘れられないんだ。ああいうこと、あのときしかしなかったから。
 思い返してみると当時はすでにきみに好意を抱いてた気がする。きみは入学して二ヶ月と少ししか経っていないというのにすっかり制服を着こなしていて、あんな背の高くてきれいな女の子に笑顔で話しかけられては、いくら同性の私でも意識してしまうものだ。
 そして私の気持ちをはっきりさせたのが、たぶんあの雨の降る日のきみの手のひらだった。
 早く会いたいね。
 きみからの返事がくるのは来週。私がまた手紙を書くのは再来週。その間のことを思うとたまらない。交換日記ならぬ交換週記、さっそく私の楽しみとなったよ。


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