過去ログ - 岡部「世界線変動率が3%を超えている?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:08:23.48 ID:5zQgSy9D0
鈴羽、フェイリス、ルカ子、萌郁のDメールを取消し、打消すDメールが残り最後となった時に判明したまゆりと紅莉栖のどちかが死ぬ非情な二択の選択。
まゆりと紅莉栖……俺にはどちらかを見捨てるなんて、これ以上誰かを犠牲にするなんてできなかった。両方を救う方法を求め、俺は何度もタイムリープをした。
だが、何度タイムリープを繰り返しても結果は変わらなかった。どうあがいてもまゆりは死ぬ……まゆりを救うには最初のDメールを消し紅莉栖を見殺しにしなければならない。
分かりきっていた事だ。タイムリープでは決してまゆりを救う事はできない。だからと言って紅莉栖を見殺しになんてできる筈がない。
俺は、結果が変わらないと分かっていながらも、タイムリープを繰り返し……壊れた。
何度目のタイムリープで発狂したのか、狂った自分が何をしたのか憶えていない。
気付けば俺は世界線を移動していた。

岡部「ぐぅっ……」フラッ

岡部(この独特の感覚……リーディング・シュタイナーが発動した?)

岡部「……可能性が高いのは、俺自身か」

岡部(タイムリープの回数が4桁を超えた辺りから記憶がほとんどない……タイムリープの途中で発狂して、その時にDメールを送ったのだろうか?)

岡部(リーディング・シュタイナー特有の眩暈のような感覚で無理やり正気に戻れたが……Dメールを送ってなければ俺はずっと壊れたままタイムリープを繰り返していただろうな)

岡部「とりあえず、現状の確認からか。ケータイは……ちゃんと持っている……ん? なんだ、これは」

岡部(待受画像が紅莉栖の寝顔……?)

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2013/06/12(水) 23:09:44.16 ID:5zQgSy9D0
岡部(他にもフェイリス、まゆり、ルカ子、萌郁、鈴羽の写真も保存してある)カチカチ

岡部「……この世界線の俺は何故こんなものを」

岡部(いや、今はそんなことはどうでもいい。とりあえずタイムリープだ。まだこの世界線のまゆりのデッドラインは分からないが、11日まで戻ってから考えるのが得策か)
以下略



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2013/06/12(水) 23:10:41.53 ID:5zQgSy9D0
紅莉栖「なんでってここは私の泊まってるホテルなんだし」

岡部(紅莉栖の泊まってるホテル? そういえば、日本に滞在している間は御茶ノ水のホテルに泊まっていると言っていたな……)

岡部「……待て。なぜ紅莉栖の部屋に俺が居る?」
以下略



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2013/06/12(水) 23:11:25.81 ID:5zQgSy9D0
岡部「……」

岡部(11日まで跳んだ後はこの世界線の辿り着いた原因となったDメールを見つけ出し、打ち消して元の世界線に戻る。そしてまた紅莉栖とまゆりを救う手段を探す)

紅莉栖「岡部……?」
以下略



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2013/06/12(水) 23:11:56.16 ID:5zQgSy9D0
紅莉栖「あんたのそんな顔、初めて見た」

岡部「……少し考え事をしていただけだ」

紅莉栖「でも……」
以下略



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2013/06/12(水) 23:12:26.76 ID:5zQgSy9D0
岡部「なっ、いたたた! ん、なんだこれは!!?」

紅莉栖「きゃっああ!! い、言わんこっちゃない!は、はやく手を出して!」

岡部「手?っいたたた!」バチチチ
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:13:00.11 ID:5zQgSy9D0
岡部(さっきの電流……この『12号機』から? 紅莉栖と距離が離れると流れる仕組みか)

岡部「くっ、遊んでる暇はないというのに……あ、あれ?外れない?」

紅莉栖「力ずくじゃ外れないって知ってるだろ。それも忘れたの?」
以下略



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2013/06/12(水) 23:13:25.30 ID:5zQgSy9D0
紅莉栖「……その度に毎回フラグ立ててきやがって、あんたはギャルゲの主人公かっつうの」ボソ

岡部「お前はなにを言ってる?」

紅莉栖「何でもない!」プイ
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:14:01.45 ID:5zQgSy9D0
紅莉栖「気にするなって……あんた、さっきからそればっかりよ? 朝からなんか様子が変だし……」

岡部(流石に誤魔化しきれない、か……だが、紅莉栖には相談できない。全部話せば、こいつはきっと自分を犠牲にしてまゆりを助けろと言う筈だ)

岡部(そんな事は絶対にしない、犠牲になんてさせない。俺が二人を救ってみせる)
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:14:58.97 ID:5zQgSy9D0
鈴羽「あっ、ちぃーす! リンリン、牧瀬紅莉栖」

紅莉栖「ハロー、阿万音さん」

岡部「阿万音、鈴羽……!」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:16:02.09 ID:5zQgSy9D0
鈴羽「またまた〜あっ、そうだ! ねえねえ、牧瀬紅莉栖。そのガジェット、えっと『だ〜りんのばかぁ』だっけ? それ外れたらあたしにくれない?」

紅莉栖「一応聞くけど……何に使う気なの?」

岡部(紅莉栖と鈴羽がこんなにも仲良く会話をしている?……鈴羽との思い出はDメールを取り消す事でなかった事にした。だから二人の間には、まだ蟠りが残っている筈だが)
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:16:32.18 ID:5zQgSy9D0
鈴羽「ダメって言われてもなあ……未来を救う為にはリンリンが必要なんだよ」

紅莉栖「……あなたの場合、それだけが目的じゃないでしょ」

鈴羽「酷いなーあたしは未来を救う為に来てるんだよ? まあ、若いリンリンはそそるからねえ……ちょっと手を出しちゃうかもしれないけど、それは仕方ないよね」ジュルリ
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:16:59.42 ID:5zQgSy9D0
――ラボ・開発室

岡部(鈴羽がこの時代に留まっているという事は、この世界線に辿り着く原因となった俺が送ったDメールの内容は鈴羽を引き止めるものだと思ったが……)

岡部(俺のケータイにはそれらしきDメールを受信した記録がない。内容が特定できない以上は打ち消す事もできないか)
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:17:35.36 ID:5zQgSy9D0
紅莉栖「タイムリープマシン……? なにそれ」

岡部「なにって、お前とダルが完成させたタイムリープマシンの事だ。それの本体はどこにある?」

紅莉栖「ないわよ、そんなの」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:18:07.69 ID:5zQgSy9D0
岡部(クソっ、何てことだ……タイムリープマシンがないだと!? これも世界線を移動した影響だというのか……?)

紅莉栖「ど、どうしたの……?」

岡部(タイムリープができなければやり直しができない……もしこのまま、まゆりのデッドラインを迎えたら)
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:19:01.05 ID:CrMejizwo
だーりんwwwwだりんwwwwだーりんwwwwwちゅっちゅちゅwwwwwww


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:19:04.44 ID:5zQgSy9D0
岡部「いま持ってるか?」

鈴羽「残念だけど今この場にはないね」

岡部(Dメールは慎重使わなければならない……世界線変動率はDメールを送る上で多少の目安にはなる筈だ)
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:19:52.47 ID:5zQgSy9D0
鈴羽「ごめん、リンリン。やっぱ正確な数値は覚えてないよ」

岡部「だ、ダイバージェンスメーターに表記された数値は1%台、だよな?」

鈴羽「えっ? ううん、3%台だよ」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:21:03.96 ID:5zQgSy9D0
岡部(あれだけ、俺が必死になって複数のDメールを取り消しても決して1%の壁を越える事などなかったのに、それを嘲うかのようにたった一通の、それも無自覚に送ったDメールがそこまで影響を及ぼしたのか?)

紅莉栖「な、なんだか分からないけど、その数値が3%を超えてると不味い事でもあるの?」

岡部「不味いなんて話ではない! 3%超えだと? これでは余りに前の世界線と違いすぎ……」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:22:22.53 ID:5zQgSy9D0
岡部「……いや、分からないのであればいい」

鈴羽「……?」

岡部(やはり、1%の壁を越えた事により未来は変わったか。問題はまゆりと紅莉栖の生死だ)
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/12(水) 23:23:10.90 ID:5zQgSy9D0
紅莉栖「……ふえ?」

鈴羽「もうみんな年なんだからリンリンの相手はあたしに譲ったらいいのに……ねえ?」

紅莉栖「ちょっ、ま、まって! 阿万音さん! そ、それどういう意味!?」
以下略



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