過去ログ - 京介「なあ、桐乃」 桐乃「なによ」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/13(木) 15:02:38.78 ID:Yc5qDfZr0
俺妹の京介桐乃SS
原作12巻以降の話になります。
*ネタバレ注意
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:13:08.73 ID:Yc5qDfZr0
スレ立て失敗したと思ったら成功してる……
なんだか挙動おかしいですかね?鯖
まあ、投下できる分だけ投下していきます。
3: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:15:14.82 ID:Yc5qDfZr0
桐乃と別れてから数週間、春休みも終わり、大学生となった俺は優雅な時を過ごしていた。
いや、過ごしたかった。 切実に。
まあ、あのワガママで生意気な妹様と同じ屋根の下で暮らしている限り、平凡な毎日ってのは訪れる事が無いんだろう。 ったく、本当に嫌になってしまう。
4: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:15:46.55 ID:Yc5qDfZr0
京介「……はぁ」
小さく溜息を漏らし、今日あった事を回想する。
始まりは……そうだ。 俺が家に帰ってきた時、妹が玄関で待っていた所からだ。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/13(木) 15:16:28.16 ID:K+3MWdi40
シスコンwwww
6: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:16:35.68 ID:Yc5qDfZr0
京介「ただいまー」
俺はそう言いながら、家の中へと入る。 ちなみに、ちゃんと玄関から。 別にこんな事に一々叙述トリックを使ったりはしない。 普通に玄関の扉を開けて、普通に入って、普通にただいまと言った。
桐乃「……おかえり」
7: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:17:19.55 ID:Yc5qDfZr0
分かるか? 大学から帰ってきて、高校生の妹に靴脱ぎ場で座れと命じられた時の俺の気持ちが。 そりゃあもう、心底いらついたね。 仮に妹だったとしても、キレて良い場面じゃねえか? これ。
しかしまあ、こいつも前よりはちっとは素直になったのかな。 しっかり「おかえり」とは言った訳だし。
普段からもうちょっと素直でいれば、俺もわざわざこんな風に思ったりしねえんだけどなぁ。
8: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:21:18.76 ID:Yc5qDfZr0
京介「何だよいきなり」
俺がそう聞くと、桐乃はやはり不機嫌そうに答える。
桐乃「あんた、大学でモテモテらしいじゃん?」
9: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:22:01.08 ID:Yc5qDfZr0
まあ確かに、良く知らない奴から告白されたり……ってのはあるけどもよお。 それで浮かれていたってのもあるけどもよお。
だってさ、一度は終わったと思っていたモテ期がまだ続いていたとか、最高じゃねえか。 俺って俺が思うよりカッコイイんじゃね? とか思っちゃうよね。
それで多少は自分に自身が持てていたのも事実だし……
10: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:22:52.20 ID:Yc5qDfZr0
京介「そうだけどよ……全部断ってるぞ?」
桐乃「あったりまえでしょ。 そんなのは大前提なんだから」
この時点で大体の事情は分かってもらえただろうか。
11: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:24:26.54 ID:Yc5qDfZr0
そして、俺は無事に卒業をして、桐乃も無事に卒業した。 最後に二人で結婚式をして、俺たちは別れたのだ。
が、やっぱりそれは名目上と言った感じで、普通の兄妹に戻ると言っても中々上手くはいってくれない。
それが俺と桐乃に突きつけられた現実って奴だ。 一度踏み込んでしまったら、後戻りなんて出来やしない。 良くも悪くも、俺たちの関係ってのが現している。
12: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:24:55.20 ID:Yc5qDfZr0
あれは確か、俺がいつもより早く起きて、洗面所へ向かった時の話だ。
その日は俺も相当早く起きたはずなのだけど、それよりも早起きしている奴がこの家の中には三人ほどいる。
……俺以外全員なんだけどね。
13: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:25:26.21 ID:Yc5qDfZr0
が、それを俺自身は別になんとも無い普通の日常的光景だと思ったんだが、どうやら桐乃の方は違ったらしい。
桐乃「ちょ! 見ないでよ!」
そう言い、頬を赤くしながら俺の顔に拳を叩きつけてきた。 台詞は可愛いが、行動が恐ろしすぎる奴だ。
14: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:25:56.63 ID:Yc5qDfZr0
京介「……へいへい、悪かったな」
その時俺は、すごすごとその場を後にした。
変に絡んでも面倒だし、いつも通りの俺ならそうしているだろうから。
15: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:26:25.17 ID:Yc5qDfZr0
振り返ると、桐乃が下を向きながら、もじもじとしながら何かを言いたそうにしている。
……似合わねー!
京介「ん? どうした」
16: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:27:03.57 ID:Yc5qDfZr0
桐乃「へ、変だった?」
京介「え?」
桐乃「っ! だ、か、ら!」
17: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:27:44.89 ID:Yc5qDfZr0
あれ、何だか顔が熱くなってくる。
俯きながら、視線を泳がせて……時折、ちらちらと俺の顔を見てくる桐乃はなんというか。
俺の妹がこんなに……
18: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:28:11.64 ID:Yc5qDfZr0
つい、言葉にしてしまった。 それを聞いた桐乃は顔を真っ赤にして、いつもの様に言う。
桐乃「ばかじゃん!」
そう言われて気付くが、桐乃も大分恥ずかしそうにしているけど、俺の方がよっぽど恥ずかしいんじゃね? これ。
19: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:28:38.41 ID:Yc5qDfZr0
とまあ、大体の関係については分かってもらえただろうか? 今話したのはあくまでも一例で、全てでは無いが。
要するに、すげえ纏めて簡潔に結論だけ話すと、つまりはこうだ。
気まずい。
20: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:29:19.44 ID:Yc5qDfZr0
桐乃「一応……あたしも全部断ってるし」
京介「お前も告られてんの!?」
桐乃「そりゃーそうでしょ。 こんな超美少女なんだから、されて無い方がおかしくない?」
21: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:29:52.19 ID:Yc5qDfZr0
だってそうだろ。 桐乃が俺の知らない所で告られているってだけで、すげえムカムカするんだもん。 たったそれだけのことで。
あれ? じゃあ今、桐乃が怒っている原因って……そういうこと?
なら、言ってやるか。 兄貴らしく、男らしく。
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