過去ログ - 京介「なあ、桐乃」 桐乃「なによ」
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522: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:34:50.67 ID:TH2QHAlu0
京介「もしもし、桐乃か!? どうした!?」
俺がそう言うと、桐乃は意外にもいつも通りの口調で、返事をする。
「遅い! メールから何分経ってると思ってんの!? まったく……」
523: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:35:16.94 ID:TH2QHAlu0
そう返事をすると、電話は切られる。
ばれない様に……かよ。 一応、俺の家でもあるんだけどな。
ええい。 もうどうにでもなれだ。 とにかく合図がきたら、桐乃の部屋までばれない様に行けば良いんだな。 やってやろうじゃねえか。
524: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:35:43.56 ID:TH2QHAlu0
京介「……お邪魔しまーす」
呟くように、決して聞こえないように俺は言う。 一応の礼儀として。
つうか、自分の家なのになぁ。 なんでこんな泥棒みたいな真似をせねばならんのだ。
525: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:36:09.20 ID:TH2QHAlu0
過去の失敗は今になって役立っている。 あれも案外良い失敗だったのかもしれない。 もう二度としたい失敗ではねえけど。
で、靴を回収した俺は二階へと向かう。
リビングからは桐乃とお袋と親父の話し声が聞こえてきた。 俺抜きで仲良くやってんだなあ。 なんて、そんなくだらないことを考えてしまう。
526: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:36:49.28 ID:TH2QHAlu0
ふと、その時視界の隅に俺の部屋が見えた。
京介「……当たり前だけど、札とかそのままなんだな」
527: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:37:15.22 ID:TH2QHAlu0
京介「……ふう」
桐乃の部屋に無事到着し、一息。
思えば、最初に来た時と全然違うことを俺は今感じているな。 面白いもんだ。
528: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:37:42.24 ID:TH2QHAlu0
そんなことを思っていると、部屋の扉が前触れも無く開いた。
桐乃「……なにニヤニヤしてんの?」
京介「おお、桐乃。 別になんでもねーよ」
529: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:38:08.90 ID:TH2QHAlu0
桐乃「ふん。 別にいいケド」
つうか、これは言っても良いのか分からないが、桐乃もめっちゃニヤニヤしてるじゃねえか。 人の事言えねえじゃん。
桐乃がベッドの上に座り、俺はクッションを一つ貰い、その上に座る。
530: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:38:43.19 ID:TH2QHAlu0
来たか。 こんな状況でされる人生相談ってのは、かなり怖いが……聞かない訳にはいかない。 どんな内容でも、引き受けてやらないと。
京介「ああ。 今回はどんな相談だよ?」
桐乃「……えっとね。 実は」
531: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/23(日) 16:39:12.33 ID:TH2QHAlu0
京介「え? ええっと?」
桐乃「だ、か、ら! これ買ってきてくれない?」
桐乃が取り出したのは、チラシ? 待てよ、これはもしかして俺が予想していた事態よりよっぽどくだらない事かもしれないぞ?
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