過去ログ - 京介「なあ、桐乃」 桐乃「なによ」
↓ 1- 覧 板 20
842: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:32:14.44 ID:+12HL1BV0
あの時、兄貴っぽいことなんて、大して出来なかったっていうのに。 こいつときたら。
いっつも迷惑掛けられてる。 とか思ってたけどさ……迷惑掛けてんのは、俺の方なのかもしれん。
なんとなく、だけど。
843: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:32:41.78 ID:+12HL1BV0
桐乃「あ、あんた。 なに泣いてんの?」
京介「え? 俺……」
気付けば、涙が出ていた。
844: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:33:07.65 ID:+12HL1BV0
京介「桐乃とは、喧嘩することもあった。 無理な事、頼まれたりな」
京介「お前に会いにアメリカ行ったこともさ、俺が黒猫と付き合って……お前が本音言ってくれて」
京介「そんな風にしている内に、段々とお前の事が分かるようになって」
845: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:33:34.10 ID:+12HL1BV0
桐乃は素っ気無く言ったが、顔はとても嬉しそうにしている。 何を考えているのかなんてのは、当然分かった。
だって、兄妹だから。
桐乃「あ、あたし、ちょっと黒いのと電話してくるから……!」
846: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:34:18.26 ID:+12HL1BV0
少々の寝苦しさと暑苦しさから、目が覚める。
先程目が覚めたときとは違い、大分視界も意識もはっきりとしていて、俺は起きてすぐに目の前の光景を認識した。
京介「……はは」
847: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:35:32.00 ID:+12HL1BV0
起こさないように、そっと桐乃の頭を撫でる。
心無しか、先程よりも若干、幸せそうな顔をしていた様にも見えた。
京介「さて、と」
848: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:36:01.71 ID:+12HL1BV0
あー。 そういや、黒猫たちの方はどうだったんだろうか? ちょっと電話してみるか。
思い出したらやはり気になってしまい、布団の横にあった携帯を手に取り、一旦外へと出る。
携帯には何件かメールが届いていて、一応確認。
849: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:36:29.69 ID:+12HL1BV0
その二件のメールが届いていた。
……ぶっちゃけ、桐乃が来てくれなかったら今もまだ具合は悪いままだったかもしれねえし。
ありがとう、って言わないとな。
850: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:37:52.43 ID:+12HL1BV0
「もしもし。 具合は大丈夫なのかしら?」
京介「桐乃と、お前のおかげでな。 ありがとよ」
「ふっ。 わたしはただ、お兄ちゃんに会いたいオーラを出しているビッチを帰らせただけよ。 何にもしてないわ」
851: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:38:21.96 ID:+12HL1BV0
「実は、思いの他売れ行きが良くってね。 お昼過ぎには完売したのよ」
おお……おおお!
京介「本当か!? 良かったじゃねえか!」
852: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/28(金) 13:38:47.71 ID:+12HL1BV0
京介「はは。 これで打ち上げも、気持ちよくできるな」
「そうね……桐乃が言っていた様に、大量の売れ残りが発生していたら目も当てられなかったわよ……本当に良かったわ」
京介「んだな。 ま、とりあえずはおめでとう。 一応、明日はいけそうだから、皆で回ろうぜ」
1002Res/359.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。