過去ログ - 千早「一方通行の心」
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1: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:37:50.31 ID:GPlMHrTw0
梅雨です。ジメジメで憂鬱になってしまいますね

王道的展開のある物語を書きたかったので
梅雨の間に起きた、千早とプロデューサーのお話です。(プロデューサー視点)

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2: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:38:38.94 ID:GPlMHrTw0
6月。梅雨に入り、今日も雨が降り続いている

「うーん……」

俺は机に向かい頭を悩ませていた。
以下略



3: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:40:57.45 ID:GPlMHrTw0
「しかし……もう梅雨だな。 じめじめしていて余り好きではないんだけどなぁ」
「そうですね……ずっと雨が続いてますし」

梅雨はじめじめとしているから嫌いだ。
しかし、それ以上に何故か憂鬱としてくるから嫌いなんだ……
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 12:41:16.68 ID:PgyTKb4Po
千早「私にはァ……歌しかねえからなァ」


5: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:41:41.83 ID:GPlMHrTw0
「そろそろ時間ですよ、プロデューサー」
「ああ、わかってる。 レッスンを始めようか」

千早は頑張っている。
俺だけが勝手に悩み込んでてどうするんだ。
以下略



6: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:42:08.59 ID:GPlMHrTw0
「やっぱり、何か悩みでもあるんですか? ずっと考え込んでいるようにも見えましたが……」
「そんな事ないさ。 ごめんな、心配させて」

「それならいいんですけど……」
「それで、ダンスの方なんだがもう一度頼めるか? もう一度しっかり見たい」
以下略



7: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:43:09.43 ID:GPlMHrTw0
「プロデューサーさん、お疲れですね」
「あ、小鳥さん……」

「あまり一人で抱え込むのもダメですよ? たまにはあたしを頼ってくれてもいいですから」
「はい、でもこれは自分でなんとかしたいので……すいません」
以下略



8: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:43:52.51 ID:GPlMHrTw0

「とりあえず、今日はこれで。 お先に失礼します」
「はい、お疲れ様です。 小鳥さん」

小鳥さんを見送った後も俺は、一人で思考を巡らせる。
以下略



9: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:44:27.70 ID:GPlMHrTw0
――しかし、翌日になっても現状は変わらなかった。
相変わらず雨は降り続き、じめじめとしている。

「……プロデューサー、顔色が悪いですが本当に大丈夫ですか?」
「……え?」
以下略



10: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:45:06.93 ID:GPlMHrTw0
「どうかしたのか?」
「い、いえ。 今日も頑張りましょう」

やはり……俺の事を気にかけてくれているみたいだ。
千早を安心させる為にも集中しないと……全く、いきなりどうしたんだ俺は
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 12:45:23.34 ID:lyeQxRn90
千ィィ早ァァクゥゥゥン!


12: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:46:04.46 ID:GPlMHrTw0
「昨日は、凄く……悩んでいるように見えたので」
「はは、心配してくれたのか?」

「心配にもなりますよ! 私のプロデューサーなんですし、色々と支障が出たら困りますから……」
「今日は大丈夫だ。 心配かけたな」
以下略



13: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:47:09.72 ID:GPlMHrTw0
「ふぅ、お疲れ様。 千早」
「ありがとうございました。 ジメジメしてて少し気分が悪かったですが……」

何とかボイストレーニングを無事に終える事ができた。

以下略



14: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:47:52.22 ID:GPlMHrTw0
「ん? どうした?」

わざとらしく見えてしまいそうだが、平然を装った表情をする。

「え? いえ……なんでもないです」
以下略



15: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:48:47.85 ID:GPlMHrTw0
昨日と同じように俺は千早を見送り、事務所の机に戻る。

「プロデューサーさん」
「……?」

以下略



16: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:49:46.25 ID:GPlMHrTw0
「最近、ちょっと伸び悩んでいる業績の事ですか?」
「何故それを……知っているんですか?」

誰にも話していない筈なのに何故わかったんだ……?

以下略



17: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:50:32.01 ID:GPlMHrTw0
「まぁ、きっと原因を見つけます。 見つけないといけないんです」
「それでも無理はダメです。 千早ちゃん、すごい心配そうにしてましたよ?」

「千早が……?」
「きっとプロデューサーさんの前では言えないんでしょうね。 かなり心配しているのは確かです」
以下略



18: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:51:36.01 ID:GPlMHrTw0
「なら、もう無理はやめてください。 二人を見ているとあたしまで辛くなってきちゃいますから……」
「あ、ああ……すいません」

ダメだ……俺がこんなにも表情を隠すのが下手だったとは。

以下略



19: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:52:11.50 ID:GPlMHrTw0
聞こえるのは雨の降る音だけ。

ジメジメとした室内で、俺は必死に何か解決策は無いか考える。

……だが、やはり一向に浮かばない。
以下略



20: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:52:45.13 ID:GPlMHrTw0
……このまま俺は千早に負担を掛け続けたくはない。
このまま千早の成長を妨げる訳にはいかない。

俺が千早をプロデュースをしている事自体が最初から間違っているのかもしれないな

以下略



21: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:53:28.42 ID:GPlMHrTw0
そして、翌日。
相変わらず雨は続いている。

この日が終わったら俺は……何処か遠くへ行く。

以下略



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