過去ログ - 千早「一方通行の心」
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12: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:46:04.46 ID:GPlMHrTw0
「昨日は、凄く……悩んでいるように見えたので」
「はは、心配してくれたのか?」

「心配にもなりますよ! 私のプロデューサーなんですし、色々と支障が出たら困りますから……」
「今日は大丈夫だ。 心配かけたな」
以下略



13: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:47:09.72 ID:GPlMHrTw0
「ふぅ、お疲れ様。 千早」
「ありがとうございました。 ジメジメしてて少し気分が悪かったですが……」

何とかボイストレーニングを無事に終える事ができた。

以下略



14: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:47:52.22 ID:GPlMHrTw0
「ん? どうした?」

わざとらしく見えてしまいそうだが、平然を装った表情をする。

「え? いえ……なんでもないです」
以下略



15: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:48:47.85 ID:GPlMHrTw0
昨日と同じように俺は千早を見送り、事務所の机に戻る。

「プロデューサーさん」
「……?」

以下略



16: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:49:46.25 ID:GPlMHrTw0
「最近、ちょっと伸び悩んでいる業績の事ですか?」
「何故それを……知っているんですか?」

誰にも話していない筈なのに何故わかったんだ……?

以下略



17: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:50:32.01 ID:GPlMHrTw0
「まぁ、きっと原因を見つけます。 見つけないといけないんです」
「それでも無理はダメです。 千早ちゃん、すごい心配そうにしてましたよ?」

「千早が……?」
「きっとプロデューサーさんの前では言えないんでしょうね。 かなり心配しているのは確かです」
以下略



18: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:51:36.01 ID:GPlMHrTw0
「なら、もう無理はやめてください。 二人を見ているとあたしまで辛くなってきちゃいますから……」
「あ、ああ……すいません」

ダメだ……俺がこんなにも表情を隠すのが下手だったとは。

以下略



19: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:52:11.50 ID:GPlMHrTw0
聞こえるのは雨の降る音だけ。

ジメジメとした室内で、俺は必死に何か解決策は無いか考える。

……だが、やはり一向に浮かばない。
以下略



20: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:52:45.13 ID:GPlMHrTw0
……このまま俺は千早に負担を掛け続けたくはない。
このまま千早の成長を妨げる訳にはいかない。

俺が千早をプロデュースをしている事自体が最初から間違っているのかもしれないな

以下略



21: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/14(金) 12:53:28.42 ID:GPlMHrTw0
そして、翌日。
相変わらず雨は続いている。

この日が終わったら俺は……何処か遠くへ行く。

以下略



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