215: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/27(木) 17:01:38.74 ID:uX9ANBqX0
「つまり、咲坂悠一の思惑を暴き、結城久の遺書を発見し、佐倉徹の計画を知る」
「大まかに言えば、そういうことであっているかな。ぼくもよく分からなくて」
「それで正しいと思います。結城久という人物の遺書に関しては、不確定ですが」
「それは、ぼくの日記を読んだから、そう思った。これについてもあってるかな」
「その通りです。何か根拠でもお有りだったのかと、尋ねたい気持ちでしたが」
「待て。待てよ。話によりゃあ、悠一も誰も全員帰ってくる方法があるってか」
「どうにも、そうらしいのですが。考えていただきたいのは、そこなのです」
「ええと、私たちは徹さんに遭遇する際、同行した方がよいのでしょうか?」
「どうでしょうか。予定では、北条千夏の一名のみが遭遇するようなのですが」
「で、何だっけ。自殺するのは、止められない。それであってるんだよな?」
「はい。ぼくの力不足とも言えるのですが、それは。本当に申し訳ありません」
「責めてんじゃねえよ。確認しとかねえと困るからだよ。なんか悪かったな」
「ここで考えるべきは、彼がぼくたちを自殺させようとするその意図だろう」
「私もそう思います。徹さんも兄さんを慕っていましたから、理由は分かります」
「しかし、願いの数は六。君を入れても、ようやく七になる。少し腑に落ちないな」
「ぼくを担当していたということは、ぼくも君を知っていなければならないはずだ」
「会ったことも見たこともない人間を一方的に近しい人間とは定義しにくいから」
「…ならば、君は。間違いなく、ぼくたちの友人である可能性が極めて高い」
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