過去ログ - これからぼくが自殺する部屋
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7: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:46:46.03 ID:syUJYszq0

「―――――その人の人生を、幸せにすればいい」

咲坂悠一はそう言っていた。全て思い出した。あの部屋のことも。
ぼくは携帯を操作して、綴真也という人物に関する情報を集めた。

ある程度綴真也に関する人物像が固まったところで、ぼくはメールを作成した。

わかった。ぼくは、どこへ行けばいい?
簡潔に了承と疑問を交えたメールを送信した。
するとすぐに、咲坂未来からのメールを受信した。

ありがとうございます。
では、大学の向かいの喫茶店で。
窓際の席の一番端に座っていますので。

どうして、咲坂未来はこのように落ち着いていられるのだろうか。

今のぼくは、七瀬翔について何も知らない。
ゆえに、実感がなく自殺した、と聞いても驚けない。
なのに、咲坂未来はなぜこのように落ち着いていられるのか。

続けて財布を探すと、大学の学生証を見つけた。

綴真也。その横には、清潔感のある好青年の写真があった。
ああ、鏡を見ていなかった。今のぼくは、このような顔をしているのか。
先ほどからちらちらと女子高生がこちらを見ている理由が、ようやく分かった気がする。

大学の向かいの喫茶店。大学の住所を確認した。
ぼくはこの駅の名前を確認し、続けて携帯で場所を調べた。
なるほど。ここからならば、そう遠くはない。まずは、行ってみよう。

ぼくは、何か大事なことを忘れている気がする。




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