過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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108: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/21(金) 21:32:26.77 ID:QYoWxinO0

 「俺たちは、あの子ども達の妙な言葉に従うのが、ベスト、と思っていいのか?」

「まぁ、そうだろうな」

俺が聞くとジークはコーヒーをすすりながら答えた。

 これを受け入れろっていうのか?やはり、俺にはまったく理解できることじゃない。

どこかにいる誰かが、俺たちを見ていて、そして助かるように夜な夜な子ども達を返してメッセージを送ってきているなんて…

そんなこと、どうして信じられるんだ?どうして理解できるんだ?

 ジークは俺の表情を見ながら、相変わらず、ずずっとコーヒーをすすっている。

その表情は、どこか、そんな俺を憐れんでいるようにも受け取れた。

 それもそうだろう。そんなわけも分からないものに、俺は自分の運命を、

ハンナやレオナや子ども達の運命を託さなきゃならないなんて。

こんな情けなくて滑稽なことがあるかよ!

 でも、それでも、俺は、それに従うほかに選択肢がないんだ。合っているか、間違っているかではない。

少なくとも、その言葉に導かれて、俺たちはこうしてジョニーやジークとめぐり会った。

そして、そうしていなければ、俺たちは、おそらくティターンズか研究所の連中につかまって、

そして殺されるなり、実験の材料に使われるなりしているはずだ。

 俺には、なにもできないのか…なにも、何一つ…。

 俺はいつのまにか、両方の拳を固く握りしめていた。




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