過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/22(土) 23:20:27.36 ID:Iu+skykt0
「雲がきれいだなぁ」
レオナはそんなのんきな感想を述べている。
そう言えば、今日は朝から、なぜかレオナが俺のそばにべったりくっついている。
俺は、最初はあまり意識していなかったが、ハンナの視線がチラチラとこっちへ刺さってくるので気が付いた。
レオナが安心してくれていることはうれしいが、どうにも、良い予感がしない。
かといって、それとなく距離をとるのもまずい気もする。まったく、これ以上余計な悩みを増やさないでほしいものだが…
「ね!見て!こんな高さでも鳥が飛んでる!」
不意にレオナがそう言って俺の腕をつかんだ。一瞬、心臓が跳ね上がるような感覚に襲われて妙な汗が噴き出る。
「あ、あぁ、そうだな…」
なんとかそう返事をしたが、チラッと機内の後方に目をやると、ハンナがジト目でこっちをにらんでいた。
いや、ハンナ。別にそう言うあれではないんだ…誤解だ。これは、その、レオナがいけないんであって…
「ジーク」
「ああ、見えてる」
ジークとレイラの会話が聞こえた。
どこか、緊迫した印象があった。
「どうした?」
聞いてみるとジークはコクピットの外を指差した。俺も、彼の指先を追って外に目を向ける。
すると、はるか上空に何かが見えた。あれは…?飛行機か?デカイ…まさかガルダ級?
「あれは?」
「味方ではなさそうだ。こっちが制圧したアウドムラは、今はこの辺りを飛行している計画じゃない」
「大丈夫なのか?」
「こっちには気づいていないようだ。このまま高度を落としてやり過ごそう。もうじき、陸地が見えてくるはずだ」
ジークはそう言って、飛行機の高度を落とす。雲を抜けて、眼下に海が見えた。
進行方法に視線を移すと、はるか先には、細長く伸びた陸地が見える。あれがメキシコか…
「レイラ、そろそろ距離を開けよう。着陸できたら、位置を知らせる」
「了解。気を付けて」
「マーク」
ふと呼ぶ声がしたので振り向くと、そこにはサラとエヴァが居た。
「そろそろ、着陸するから、席についてないと危ないぞ」
俺が言うと二人はしばし見つめ合ってから
「お話」
「白鳥のお姉ちゃん」
と言った。そう言えば、離陸前に聞かせてほしいと頼んでおいたのだ。
そのときは、子ども達は飛行機にテンションが上がっていたので無理に聞かなかったが、
向こうについたら聞きそびれる可能性もなくもない。
彼女たちもそれをわかっているのか、このタイミングで来てくれたのだろう。
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