過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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120: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/22(土) 23:21:44.38 ID:Iu+skykt0

 機械音がして、窓から見えるツバサのフラップが降りた。空港も視界に入ってくる。

 たくさんの飛行機が並んでいる。賑わいのある街の様だ…待て、なんだ、あのデカイ機体は?

「おい、ジーク、あれ…」

「くそ、連邦軍の輸送機だ…ティターンズか?!」

「空港を抑えられてるってのか?」

俺は息を飲んだ。そんなことされてたら、一発でこちらを発見される。

「離脱する、ちょっと荒っぽい操縦になるぞ!」

ジークはそう言うなり機体を旋回させた。ツバサのフラップが上がって、落ちていた機体のスピードが上がる。

 その刹那、窓の外に何かが走った。光の破線が、上空から地上に向かって伸びて行く。

―――曳光弾?

<こちら、連邦所属のモビルアーマー隊。空港への着陸を命ずる。繰り返す―――

そう無線が響いた次の瞬間には、窓の外に、モビルアーマーらしい機体がかすめ飛んでいくのが見えた。

「くそ!ハメられたのか?!」

ジークがうめく。

「レイラ!援護頼む!」

「了解!市街地方面に進路を取ってください!」

ジークの怒鳴り声とともに機体が大きく傾く。俺は脚を踏ん張って、シートの肘掛をつかむ。子ども達からは悲鳴が漏れた。

いくら小型機と言ったって、旅客用だ。無理な機動をすれば命取りになりかねない。

そうは言っても、モビルアーマーに絡まれているんじゃぁ…!

 「ジーク!右旋回!後方から行きます!」

「頼んだ!」

俺は窓から後方を覗いた。レイラの乗ったモビルスーツを搭載したドダイが急速に接近してきている。

 パッと何かが光った。レイラが発射したビーム兵器だ。しかし、モビルアーマーの部隊はこれをなんなく躱して四散する。

「こいつら!普通の動きじゃない!」

レイラの苦悶した声が聞こえてくる。モビルアーマー3機がレイラ機に襲い掛かる。

打ち込まれるビーム兵器をアクロバット飛行のように避けるレイラだが、思うように反撃が出来ているようすがない。

「くそ!こいつら!研究所の実験体か?!」

「強化人間ってことか?」

「そんなに強い力があるわけでもなさそうだが…ドダイとじゃ、空中性能が違いすぎる!」




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