過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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137: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/23(日) 17:21:57.19 ID:6gFsqafU0

 ピンポーンと、玄関のチャイムが鳴って、ドアが開いた。

「やぁ、お邪魔するよ」

「おっと、まだちょっと早かったかな」

玄関の方で声がした。

「あ!シイちゃんだ!」

その声を聴くやいやなや、ロビンが玄関の方に駆けだす。アタシもそのあとを追った。

 玄関には、じゃれつくロビンをあやしてくれているシイナさんと、ハロルドさんの姿があった。

「あぁ、いらっしゃい。わざわざありがとうね」

アタシが言うとシイナさんがロビンを抱き上げながら

「構うもんかい。こっちも毎度世話になってるしね」

と笑った。

「まあ、上がってくれよ。カレン達も来てくれるって言ってんだ」

アタシはそう言って二人を部屋へ通した。

 シイナさんがシロー達と別れてから二日くらいして、ハロルドさんが一人でフラッとペンションを訪れた。

そこで二人は初めて会った。それから、ハロルドさんがシイナさんとどういう話をしたのかは今でも謎なんだけど、

とにかくそれからしばらくして、二人がデラーズ紛争時のシイナさんの部下のその後の調査をしているって話を聞いた。

その結果、何人かの部下がまだ生きていたらしくて、シイナさんはハロルドさんと一緒に彼らが地球に降りる手伝いもしたそうだ。
「自分は幸せになっちゃいけないんだ」

と言い張るシイナさんに、ハロルドさんが

「俺と一緒にいるのが、幸せなのか?」

と聞き返したのが、今の生活をすることになった決め手らしいってのを知ってるってことは、シイナさんには内緒だ。

ハロルドさんは顔も良いけど、なによりとびきり優しくて気の利く人だ。

シイナさんが安心して心を委ねたくなっちゃうのも、仕方ない。


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