過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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138: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/23(日) 17:23:31.23 ID:6gFsqafU0

 シイナさんとハロルドさんをホールに通した。

ロビンはシイナさんがお気に入りの様で幼稚園の話とか、

まるで妹みたいに大事にしている「レベッカ」と名付けた人形の話をしている。

シイナさんは、こう言っちゃ失礼だけど、柄にもなく笑顔で言葉を丸くして受け答えしてくれている。

 そんな様子を見ていたアタシの脇に、掃除用具を片付け終えたレナがすり寄ってきた。

「なんだよ?」

アタシが聞いてやるとレナは笑顔で

「別にぃ?」

なんて答える。

 その笑顔があんまりにも憎たらしかったんで、肩を抱いて引き寄せてやると、くてっとアタシに体重を預けてきた。

相変わらず、胸の奥にほっこりとした温もりが湧いてくる。

レナと出会って、もう7年。

ずっとそばにいてくれてるのに、今でもこうして、あの旅をした一か月間と同じ気持ちにさせてくれる。

それは、レナがアタシを大事に想ってくれている証拠で、アタシがレナを愛おしく思っているあかしだ。

 また、玄関のチャイムが鳴った。カレン達だろう。

「私行ってくるよ」

レナがそう言って、振り返りながら、アタシの手をギュッと握ってからスルッと余韻を残しながら離して

玄関の方へと小走りに駆けて行く。

 あぁ、もう。そう言うことをいちいちするから、あんたがどうしようもなく好きなんだよ、レナ。


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