過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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142: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/23(日) 17:30:48.09 ID:6gFsqafU0

 ロビンが、アタシを不思議そうに見上げてくる。はは、あんたとアタシは、わかんなくていいよな、こういうのは、うん。

「難しいな」

ロビンにそう言ってやると、彼女は唇を突き出して

「難しい」

と言って笑った。それから、急に、ロビンが窓の外に目をやった。

「どうした?」

アタシはその様子が気になって、一緒になって窓の外をみるけど、外はもう夜で暗がりだし、特に何がいるわけでもなさそうだけど…

「アヤ母さん、レナママ。誰か来るよ?」

 誰か、来る?

アタシはそれを聞いて、レナとハッと顔を見合わせた。それと同時に、感覚を研ぎ澄まして、神経を集中させる。

 何かが、肌に触れた。

 なんだ?何をそんなに焦ってるんだ?敵意?いや、違うか?でも、近い何かだ…警戒感か…息が詰まっているような感覚だ。

ここを目指してるってのか?そうだ、確実に、ここへ向かってる。

 アタシは顔を上げてレナを見た。レナも、アタシを見ていた。

 これは…備えが必要か?

「レナ、中でロビンを見てろ!デリクもソフィアから離れるなよ!シーマさん、レナ達を見ててやってくれ!

 ハロルドさん、カレンは迎撃準備!」

「な、なんだよ、アヤ?」

「何か来る!頼む、警戒してくれ!」

「アヤ、電気落とすよ!」

「良いぞ!」

レナがホールの照明を落とした。一瞬、目の前がまっくらになって、それから、月明りで照らされる外が煌々と明るくなってくる。

「ハロルドさん、あんたはドアを。あたしとアヤでテラス方面の対応をする」

「なんだかわからないけど、そうさせてもらうよ…とりあえず、瓶一本持ってね」

カレンとハロルドさんの息を殺した会話が聞こえる。了解だ、カレン。アタシもその案に乗ってやるよ。

 カレンの言葉の通り、アタシもテラスへと続く窓の際に陣取って外を見張る。手には、テーブルにあった果物ナイフだ。



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