過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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144: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/23(日) 17:32:21.32 ID:6gFsqafU0

「ハンナさん!」

そう叫ぶ声が聞こえて、最初に窓にへばりついていた子どもが入ってきた。カレンはその子に脚をかけて転ばせ。

次いで入ってきた、アタシが捕まえているのと同じくらいの年齢の女の後ろ襟を引っ掴んで床に引き倒した。

「離せ!」

すこしハスキー掛かった声がして、別の人影がカレンに殴りかかった。体格は子供の様だが…男の子か?

 引き倒した女の身動きを、両脚を絡ませて器用に制圧しながらカレンは、

殴りかかってきた男の子の腕を絡め取るとそのままひねり上げて動きを封じた。

 「おねがい!乱暴しないで!」

最初に入ってきた、カレンに転ばされた女の子が、暗がりに向かって叫んでいる。こっちが見えてないようだ。

「全員、床に這いつくばれ!」

アタシがそう怒鳴ると、女の子は言うとおりに床に伏せた。

残りの二人、やはりこいつらも子どもで、ホールの中にゆっくりと警戒した様子で入ってくると、同じように床に伏せる。

 「あんたも伏せな!」

アタシはドスを利かせて、抱えていた女にそう命令し、それから転がった拳銃の弾倉を拾って再装填する。

「8番、武装確認」

「拳銃確保」

「了解。シイナさん、カレンと代わってやってくれ!8番と7番で外部索敵!2番、10番はシイナさんの援護準備!」

シイナさんが無言でカレンのそばに行き、組み伏せていた女性を引き受けると、カレンが立ち上がってアタシに目配せしてくる。

アタシはうなずいて、カレンと同時に表へ飛び出した。

 拳銃を小脇に抱え、身を低くしながら周囲を観察する。

…あいつらだけか?…気配もない、肌にも、何も感じない…クリア、だ。

「7番、クリア」

「8番、クリア」

カレンの声を聴いて、ふぅっとため息が出た。

 こんなとっさに、案外、動けるもんだな。あんなに飲んでたってのに。ふとカレンと目があった。

そしたらなんだか、どちらともなく笑ってしまった。


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