過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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159:アウドムラ ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/25(火) 00:35:25.81 ID:0prmuyuu0

 「食べながらでいいからさ、話、頼むよ」

テーブルに並べてあったピザに、恐る恐る手を伸ばしていたハンナに、そう頼む。彼女は、いったんその手を止めて、

「はい」

と、静かに、でも、力強く返事をした。

「私は、もと連邦軍の少尉です。2週間ほど前に、所属していた、極東第12支部の、第9駐屯地から逃げ出してきました」

「第12支部…っていうと、ニホンか?」

「はい、そうです」

8年前、レナと一緒に北米へ飛び立った基地が、第13支部。あれはフクオカにあって、

確かニホンには他に、12支部と11支部かあったはずだ。12支部は、確か、あの列島のちょうど中央あたりに位置していたはず。

「どうして、脱走を?」

レナが話を促す。

「はい。私の駐屯基地には、ティターンズの大尉が駐在していて、その人が…

 拷問して、捕虜を殺害するのを楽しんでいるような人で。そんな基地へ、彼らが、捕まってきたんです」

ハンナはそう言って、子ども達と、もう一人の女性に視線を送る。

 なるほど…そっか。こいつらも、“そう言うの”から逃げてきたクチか。

それにしたって、なんでこんな子ども達をつかまえる必要があったんだ?アタシは気になったのでそこを聞いてみた。

すると、ハンナは、少し言いにくそうにしてから、ややあって口を開いた。

「彼らは…連邦の、ニュータイプ研究所、と言うところから逃げ出して来たんです。

 人体実験の、被験体としてつかまっていたそうで…。多分、研究所に連れ帰される途中だったのだと思います。

 なんでも、1年戦争末期に、ジオンの研究所からも逃げ出して、有志のジオン軍人たちが命を懸けて、

 地球に送り届けてくれたらしいんですけど…運悪く、地球で連邦に目をつけられてしまったみたいで…」

ジオンの研究所から逃げ出して来た、か。

あれ?

そんな話、どこかで聞いたな…どこでたっけ?

もうずいぶん昔のことみたいだけど…えっと…



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