過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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160:アウドムラ ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/25(火) 00:35:59.86 ID:0prmuyuu0

「アヤ」

レナの呼ぶ声がしたので、そっちを見たら、彼女は確信を持った表情で

「アイナさん達だ…」

と言った。

 そうだ。アイナさん達が、ラサ基地の戦場から逃げてった先で出会ったのが、

ジオンの研究施設から逃げ出してきた、ジオンのニュータイプの子ども達…

まさか、その子達ってのが、こいつらのことなのか?

確かに、年齢的に考えても辻褄は合いそうだけど…そんな偶然ってあるのかよ?

 「ね、あなた達、アイナ・サハリンさん、って知ってる?」

「なんだい、シロー達の知り合いなのかい、この子ら?」

レナの問いに、シイナさんが反応している。

「アイナお姉ちゃんを知ってるの?」

男の子が、そう声を上げた。

 おいおい、本当かよ?本当に、アイナさん達が会ったって子なのか?

「待ってね…」

レナはそう言って、ホールの戸棚から何かを取り出してきた。あれは、レナの取った写真を収めてあるアルバムだ。

レナはその中の一枚を抜き取ると、それを子ども達に見せた。

「この人で、間違いない?」

レナが聞くと、子ども達の顔がパッと明るくなった。

「そう!アイナお姉ちゃんだ!」

「シローさんも写ってる!」

歓声が上がった。嬉しそうにしてた子ども達だったけど、突然、その表情が、曇った。

あれ?なんだよ、急に?

「どうしたの?」

その変化に気付いたレナが尋ねる。

「お姉ちゃん、捕まっちゃったんだ」

―――な、なんだって!?

 アタシは思わず立ち上がっていた。

「つ、捕まったって、どういうことだよ!?」

「私たちが、基地につかまっていた時に、助けに来てくれたんです。

 爆発を起こして、電気を消して…その間に、私たちはハンナお姉ちゃんと一緒に、逃げ出したんだけど…」

「アイナお姉ちゃんは、逃げ切れなくて、私たちの代わりに、基地に…」

おい、待て、待てよ。その基地には、ティターンズのその、拷問好きの大尉ってのがいるんだろ!?

まずいじゃないか…アイナさん…そ、それって本当なのか?

「あの爆発と停電って、そのアイナさんって人がやったの?」

ハンナが子ども達にそう聞いている。

「うん。声が、聞こえた」

双子に見える子の内の一人が、そう答えた。



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