過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/26(水) 22:36:48.29 ID:b+Iikr+e0
アタシは事の成り行きをシローに説明した。そしたら、シローは電話の向こうで声を震わせながら
「手を、貸してくれるってのかよ…?」
と聞いて来た。バカ、手を貸すどころの騒ぎじゃない。
アタシが直接乗り込んでいくって言ってんだ、バカシロー!
「アタシがアイナさんを助け出す。明日にでもこっちを経つからな。
シロー達は大丈夫なのか?あ、居場所は言うなよ。盗聴されてない保証がない」
「あぁ…俺たちは、無事だ。今は、知り合いのところに身を寄せてる…軍時代の仲間だ。
あ…待ってくれ…ああ、分かった。そう伝える。なあ、アヤ。こっちで協力者を用意できる。
俺とアイナの共通の知り合いだ。どこかで合流できないかと言ってる」
協力者?支援は信用できる身元のやつなら、あればあるだけありがたい。選択肢が増える。
「頼むよ。明日はカゴシマに飛ぶつもりでいる。
飛行機じゃなくてシャトルのチケットを押さえるつもりだから、夕方前には着くと思う」
「シャトルか…どうする?」
「―――」
「あぁ」
「――、――――?」
「わかった。フクオカではどうか、って言ってる」
フクオカ…8年前、シロー達と別れた、あの街だ。
「よし、そこにしよう。合流方法やなんかは、あとで安全な回線を使ってこっちから情報を送る」
「アヤ」
急に、シローがアタシの名を呼んだ。
「なんだよ?」
アタシが聞き返すと、シローは本当に消え入りそうな声をしながら
「俺が、こんなんじゃなければ…すまない。アイナを、頼む!」
と言ってきた。バカだな、シローは相変わらずバカだ。あんたに礼なんか言われる筋合いはないんだよ!
アイナさんは、あんたに頼まれなくたってなんだって、アタシとレナの大事な大事な友達だ!
放っておけるわけないだろうが!
アタシは思ったまんま、そう言ってやったら、泣いてんのか、シローの声色がおかしくなったが、
まぁ、気にしないでおいてやった。
それから、2、3言葉を交わして、とりあえず電話は切った。
それからレナとカレンに今の電話を説明する。
そしたら、レナは少し安心した顔つきで
「良かった。アヤの方にも、頼れる人が増えてくれると良いんだけど」
と言ってくれた。アタシの身を案じてくれてるんだな、レナ。ありがとう。
あんたこそ、隊長とフレートをうまく使えよ。
絶対に、死んだり怪我したりなんかしちゃダメだからな…
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