過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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186: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/27(木) 20:06:15.97 ID:asNSo3CW0

 「あんまり無茶はするんじゃないよ」

カレンがそう言ってくれる。

「うん、分かってる。そっちも、カレンも子ども達とロビンをお願いね」

「任せておきなよ。何かあったらこっちへ情報や連絡をしな。アヤの方に中継してあげるからさ」

「ありがとう」

 私は、北米のフロリダはセントピーターズバーグの空港にいた。ここは確か、8年前にクリスと初めて出会った街だ。

ロビーで、送ってくれたカレンにお礼を言う。

「ちゃんと帰ってきなよ」

カレンがそう言って私にハグしてくれた。私も、カレンの体を抱きしめ返す。

 泣きそうになったけど、我慢した。今は、そう言うのはダメだ。これから、向かわなきゃいけないところがある…。

「隊長も、レナを頼むよ」

私の体を離してから、カレンはすぐそばにいた、レオニード・ユディスキン元少佐、アヤのもともとの上官にそう言った。

「まぁ、こっちのことは任せとけ。悪いようにはしねえよ」

隊長は、本当に歳を取ったのか、もう40過ぎのはずなのに、あの頃とまったく変わらない容姿と、

自信たっぷりの顔で笑って返事をした。

 「じゃあな。帰って来るの、待ってるよ」

「うん。すぐに戻る」

カレンは私の返事を聞くと、少し名残惜しそうにしながら、飛行機を駐機させているエプロンの方へと歩いて行った。

その姿を見送った私は、隊長の方へと向き直る。

 「よろしくお願いします」

「まぁ、詳しい話は機内でしよう。急ぐんだろ?」

隊長はそう言ってくれた。


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